メロディを作るということ 5
飛んだら歩け、歩いたら飛べ
さて、何のことだか分かる人いますか?
なんで、いきなり意味不明な事から始まる今回のメロディを作るお話。
前回まではリズムに関して作る方法を説明していきました。
今回は自分で作ってリズムに音程を付け加えていこうって話になるのですが、その時、冒頭に言った、飛んだら歩け、歩いたら飛べって言葉が効いてくるのです。
ではでは、順を追って説明していきましょう。
まず、僕らが普段聴いている音楽というのは、大抵の場合が調、キーが決まっています。
調というのは、ハ長調とか、イ短調とかクラシックの曲名によく付いているのあるじゃないですか。
ああいうのが、実はポップスや歌ものでもあって、勿論、ジャズにもインストにもありますが、現代音楽とか、ジャズも複雑な曲になると、この調が曖昧になったりするので、一般人が耳にする機会が多い曲って事にしときますね。
んで、調ってのは簡単に言うと、ドレミファソラシドの事で、ドレミファソラシドのパターンってのが大雑把に言って、実は12通りあるんですよ。
それで、この調ってのを決めると、12通りのうち、どのドレミファソラシドを使うかって決まるんですね。
具体的にはドレミファソラシドって、よく見ると、白い鍵盤だけだとドレミファソラシドですが、他にも黒い鍵盤が挟まっているじゃ無いですか。
ド#(レ♭)、レ#(ミ♭)、ファ#(ソ♭)、ソ#(ラ♭)、ラ#(シ♭)の5個の黒鍵です。
#や♭って耳にしたことがあるかもですが、#ってのは半音上がる、♭は半音下がるって意味なんです。
それで、半音って何?って言うと、ピアノの鍵盤で言うと、隣同士の鍵盤を半音って言います。
だから、ド(白い鍵盤)の半音上はド#(黒い鍵盤)で、ドの半音下はシ(白い鍵盤)になります。
でも、ソ(白い鍵盤)の半音上はソ#(黒い鍵盤)で、ソの半音下もファ#(黒い鍵盤)になるんですね。
そう、よくピアノの鍵盤を見てみると、ドは右隣は黒い鍵盤ですが、左隣は白い鍵盤で、黒い鍵盤は無いんですよ。
でもソは両方とも黒い鍵盤で挟まれているので、半音上も下も両方黒い鍵盤になるって訳です。
こんな風に、両方黒い鍵盤で挟まれている白い鍵盤と、どちらか一方が黒で反対は白になっている白い鍵盤とパターンが分かれているんです。
で、例えば、シとドは半音って分かりますよね。
同じようにミとファも半音です。
では、ドとレってなーに?って思うじゃないですか?
ドとレは全音って言うんです。
なんで?って思うかもですが、昔の人がそう決めちゃったんです。
因みに英語だと、全音がホールトーン、半音がハーフトーンとかクロマティックって言います。
そんでもって、白い鍵盤、つまりはドレミファソラシドって、7つの白い鍵盤と5つの黒い鍵盤の中で、白い鍵盤だけ使いますよね。
そして。楽譜でもドレミファソラシドしか出てこないから、音って7個しか無いのかな?って思っちゃいがちなんですが、実は現代の西洋音楽では音は12個あるんです。
つまり、7つの白い鍵盤と5つの黒い鍵盤、7+5=12です。
そして、12個の鍵盤のうち、ある一定の法則で選んだものがドレミファソラシドということになっていて、これをメジャースケールって言うんです。
そして、メジャースケールの一番初めの音を取って、調、またはキーをハ長調(或いはCメジャー)と呼びます。
なんで、ドから始まるとハ長調になるのかというと、昔小学生の時に習った、ハニホヘトイロハって覚えてます?
「ハ」が「ド」なんです。
ね、もうこの表記辞めちゃえばいいのにって思います。
分かり難いですよね。
ハニホヘトイロハって今は誰も言わないし、誰も歌わないし、もう、ハ長調とかイ短調って言い方やめようよって思います。
あー、でも、クラシックの人は、CdurとかAmolとか言うんですよね。
メンドクサい。。。。
でもまあ、記号的には同じ音名表記だから、まだこっちの方がいいのか。
なんか独り言が多かったですが、ドレミファソラシドって実はドから始まって、ある規則に則って12個の中から7つ選んでいるんですね。
んで、その規則はというと。
全全半、全全全半
ってなってるんです。
え?
またイミフ?
ごめんなさい、前に言った、全音と半音がここで出てきます。
つまり、先程の暗号を言い換えると、
って事です。
で、ドからそのように動くと、
ド(全音)レ(全音)ミ(半音)ファ(全音)ソ(全音)ラ(全音)シ(半音)ド
ってなっているんです。
全音が2つ隣、半音が直ぐ隣って訳です。
で、不思議なことに、この全全半全全全半って法則を使うと、12個のどの鍵盤から始めても、8個目には最初に選んだ鍵盤に戻ってこれるという魔法の法則なんです。
試しに、ソからやってみると
ソ(全音)ラ(全音)シ(半音)ド(全音)レ(全音)ミ(半音)ファ#(半音)ソ
ね?
当然、白黒合わせた12個の中から選ぶんで、全部白い鍵盤では無くなりますが、黒い鍵盤と白い鍵盤の両方使えば、この法則で、ちゃんと8個目に最初の音に戻ってくる仕組みになっているのです。
だから、黒い鍵盤から始めたら、例えば
シ♭(全音)ド(全音)レ(半音)ミ♭(全音)ファ(全音)ソ(全音)ラ(半音)シ♭
って、ほらね?
全音って必ずしも、白から白とか、黒から黒でなくて良いんです。
まあ、そんでもって、大体の曲はこの12個のどれかから始めたドレミファソラシド、もとい、「全全半全全全半」の法則の音が使われている訳です。
で、ここまで来てようやく、リズムに音程を付ける話に辿り着けました。
そう、リズムに音程を付けると言っても、適当にランダムに選んでも悪くは無いですが、それだと、現代音楽っぽくって、僕らが一般的に聞き覚えのあるような、馴染みのあるメロディにはならないんですよ。
なので、僕らが普段耳にしているメロディに近づくためには、この音程の選び方、即ち魔法の法則こと「全全半全全全半」を利用しようって事なんです。
まあ、最初は全部白い鍵盤使えばいーじゃんって話なんですけどね。
そっか、そうですね。
そうすれば、自ずとドレミファソラシドだから「全全半全全全半」を自動的に選んでいる事になりますし、わざわざこんなシチめんどくさい説明もせずに済みましたよね。
ああ、ここまで書いて、そんな単純な凡ミスに気が付いてしまいました。
スミマセン。
まあ、なので、先程の知識はこの世界の頭の片隅にでもどこか置いておいて、次に行きましょう。
なんか、とっても長くなってしまったので、飛んだら歩けって話はまた明日することにします。
あなたの番ですみたく、ちゃんと伏線回収出来て無くてスミマセンです。
今日はそんなところです。