あしたのジョーが連載から50周年だそうです!!公式でアニメが一部無料視聴出来ますよ!
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あしたのジョー 文庫版 コミック 全12巻完結セット (講談社漫画文庫)
- 作者: ちばてつや
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/11/01
- メディア: 文庫
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なんか、TMSアニメ55周年記念という企画で、あしたのジョーを始めとしたルパン三世などの作品が期間限定で無料視聴できるみたいです。
トムズエンタテインメントは数々の日本のアニメを送り出してきた会社で、有名なのはルパン三世、あしたのジョー、ベルサイユのばら、アタックNo.1など少年漫画から少女漫画に至る昔の名作漫画のアニメを日本のお茶の間に届けてきた会社です。
この期間中では、数々の名シーンから、隠れた名エピソードなどを厳選してお届けするとの事で、すでに2019年の4月から始まって、翌2020年の1月まで色んなアニメを無料視聴で解放するようです。
そして、気に入ったら、まあお金払ってね的ないわゆる宣伝ですね。
ですが、ちらっと子供達にあしたのジョーの一部公開されているのを見せたんですよ。
そしたら、もう、食い入るように見てて、漫画も実家にあったので、おじいちゃんおばあちゃんの家でちょっと読んだのが、こんな声でやってたのか!ってとっても興奮していました。
カーロス・リベラの声がバイキンマンの声と一緒(中尾隆聖さん)だよ!とかって教えたら、すごくビックリしていました。
また、エンディングのスタッフロールを見て気が付きましたが、トトロの森を描いたことでも有名な美術の男鹿和雄さんが美術を担当されていたんですよね。
いわゆるスタジオジブリの美術の柱の方があしたのジョーでも美術をやっていたのかと思うと、なんか感慨深い物があります。
また、昔のアニメーションと言えど、古臭さというのはあまり感じられず、逆に色んな今に至る表現の手法の原型だったり、いや、あの時代に描かれていた手法が、逆にすごく新鮮に思えました。
話の展開とか、スピード感の緩急の付け方が、とてもありますよね。
音楽と似ているなって思って、クラシック音楽ってダイナミクスや抑揚、テンポを揺らして波を作っていくじゃ無いですか。
あしたのジョーとかの昔のアニメはそれに似ている気がするんです。
そして、最近の音楽ではテンポは一定で、なるべく早い段階でしかけ、フックが来て、連続して大波が押し寄せるので、直ぐに虜にさせられるみたいな、そういう感じって、今のアニメがそうなのかなって思うんです。
何秒に1回はフックを作って、目を逸らさせない工夫みたいな。
そういう、何秒かに1回フックを作る流れって、多分ですけど宮崎駿さんが作ったんじゃ無いかなって思うんです。
ラピュタにせよトトロにせよ、数秒に1回は「ん?」って思わせる何かを仕掛けているじゃないですか。
そして、その連続で最後には2時間の映画を最後まで見せ切ってしまうみたいな。
でね、思ったんですけど、ジブリ意向のアニメがそういう流れを作ったのに対して、エヴァは逆にね、昔の、あしたのジョー時代のアニメみたいな、そういう余韻を残して、目を逸らしてしまうような、ついつい飽きてしまうんじゃ無いかって場面とか、間をすごくあえて入れているように思うんです。
そして、そこから一気に動かす事で、逆にその動かない場面をつい凝視し続けてしまう。
場面が転換する事に慣れた僕らは、場面が一時止まるエヴァのあの手法にふと気を削がれるわけです。
そして、我慢しきれずに目を逸らしかと思うと、一瞬で場面を一気に加速転換させて、目を逸らした人に、ここでは目を逸らしたらダメだよって教えます。
そして、その加速する場面転換の伏線はオープニングアニメで如実に伏線として語っています。
あのオープニングを見せることによって、このアニメは情報量がものすごく多いアニメだよ!画面の切り替えもすごく今までにないくらい早いよ!って暗に語っているんだと思うんですね。
そして、それ故に、動かない場面に来ても、なぜか目を逸らしてはいけないような感覚に囚われるのだと思います。
また、その動かない場面を鮮やかに(当時の)今風に彩っているのが、鷺巣詩郎さんの音楽です。
使徒が迫りくるシーンから、楽しくピクニックのような穏やかな談笑のシーン、一瞬のミスも許されないような緊迫するシーン、それぞれにぴったりに本当に全曲が素晴らしい音楽です。
そして、場面転換の無いセリフだけの遠巻きのカットを演出するお洒落な音楽。
そう、エヴァでは場面の抑揚を作りつつも、テンポの早い展開に慣れた視聴者を飽きさせないように、音でさり気なく僕らを釣っていたんですね。
そしてそれは音楽に限らず、自然音や喧騒、人々と話し声など、日常という空間を音から取り入れる事によって、我々にエヴァの世界へのリアル感と没入感を与えてくれていたのです。
また、エヴァは更に、最後の最後で、その音すらもとっぱらい、テレビとしてはありえないとされた例のシーンでは1分4秒も音も絵も動かさない、まさに静寂を作り出しました。
あの時、どれほどの日本中のテレビの前のキッズ達(大人も含めて)は、時間を止められた事でしょう。
そう、あの時間、たったの1分4秒なのです。
ですが、あの時、リアルタイムで見ていた僕らには10分位経った程の時間的錯覚がありませんでしたか?
当時の24話のリアルタイム視聴率は6%で、大体で計算すると約240万人の人の1分間を専有したことになります。
これってなんだか、ものすごいことだよなって思うんです。
モモの時間泥棒だったら、相当優秀な灰色の時間泥棒だったと言えますよね。
240万人を1分間、釘付けにすることに成功したエヴァ。
そのエヴァはつい最近、また新たに2020年6月に映画を公開することを発表しましたね!
こっちもこっちでとっても楽しみです。
何にせよ、日本のアニメという文化はとっても素晴らしいと思います。
エヴァの前、ガイナックスが手掛けた、ふしぎの海のナディアでは、NHKからガイナックスに、韓国のクリエイターを使って彼らを育ててくれと頼まれたと言います。
その当時から日本のアニメの技術というのは、ある意味でトップレベルだったとも言えます。
ですが、最近はピクサーがコンピューター技術を上手く取り入れて、アニメーションの幅を広げ、表現できるスケールや世界観を広げましたよね。
これによって、アニメの主導権がピクサーに行ってしまったようにも感じられます。
ですが、我らが日本のアニメも、今様々なアニメ監督達出てくる事で、世界にその実力を示してくれています。
「君の名は」で一斉を風靡した新海誠監督。
「時をかける少女」から「おおかみことどものあめとゆき」などスタジオ地図の細田守監督。
勿論、エヴァの庵野秀明監督もそうですし、そう言えば最近、大友克洋監督がAIRAの舞台となった、2019年に新アニメ化プロジェクトを立ち上げていましたね。
宮崎駿さんは引退なさったみたいですが、きっと若手がこうやって出てきたら、また重い腰をよっこらしょって上げて、出て来るタイミングをしっかりと見計らっているんじゃないかなって勝手に想像しています。
きっと、セルでは頂点を取ったのですが、CGはまだ取れてないって感じがあると思うんですよね。
なので、CGを含めた新しいアニメの形をきっと生きているうちに宮崎駿は僕らに提示してくれるんじゃないかってすごく期待しながら、気長に待っています。
今日はそんなところです。
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