クリーントーンとフルテン
フルchinじゃないですよ、フルテンです。
エレキギターって、ボリュームやトーンを変更するつまみが付いているんですけど、主にロック少年、パンクキッズ達、つまりは歪んだ音が大好きで、爆音でギャンギャン言わせたい人達は、(ちょっと何言っているか分からなかったら、このテンション、ゴメンなさい)基本ボリュームもトーンも全開の10、つまり、フル(全開)テン(10)な訳です。
そうすると、歪んだ音がギャンギャンして楽しー、みたいなノリになって、とにかく何も考えなくて、つまみは全開みたいな所があると思うんですけど、そして多分に漏れ無く僕もその一人でした。
勿論、クランチやクリーントーンも弾いてましたが、メインはディストーションやオーバードライブの方が多く弾いていました。
前に書いたかもなのですが、なんかDTMの音が物足りないなぁって思っていたところ、インピーダンスってのを勉強して、DI(ダイレクトボックス)というのを導入して、WAVESのGTR3で鳴らしてみた時の迫力たるや、おおお!!!ってなったんですが、ちょっと実は気になっていたことが有りまして、それは、クリーントーンの時なんですね。
DI側のボリュームを一番絞っても、全然、我々、じゃなくて割れ割れで、音が割れてしまうんですよ。
んで、歪んだ音だと、割れた音は逆に歪を強化してくれるから、別にいいかなって思っていたんですが、クリーントーンだと、どうしても割れちゃうのでそれが気になってはいたんです。
それで最初は故障とか不良かなって思ったんですが、ディストーションの時の音がとにかく好きだったので、まあいいかって思ったんですね。
んで、ある時、改めてクリーントーンを弾いた時に、やっぱり明らかにオーバーボリュームしていて、これはと思ってギター側のボリュームを絞ったんですよ。
そしたらね、普通に割れなくなったんですね。
そんで、その状態で少しDI側で持ち上げてやると、いい感じになったんですよ。
更に、トーンも絞ってやるといい感じにハイ(トレブル)が削れて、音の角が丸くなるというのか、何というか、マイルドになったんですよ。
それで、もしかして、普通のアンプの場合でもクリーントーンの時ってギター側で絞ってやってるんじゃね?って思って、ちょっとググッて調べてみたら、結構同じようにエフェクターとかアンプの調整と共に、ギター側のボリュームとトーンの調整も皆さんやってらっしゃるんですよね。
まあ、当たり前といえば、当たり前ですが、フルテンしか使わないで良かったら、そもそもがギターに付いてないですよね、つまみ。
つまみってか、スイッチで良いですもんね。
そんな、つまみを今まではスイッチとしてしか使ってなかったんですが、トーンを変えたり、ボリュームを落とす、大人なギターの音色作りを最近するようになったので、その感動を伝えたくて、今日は書いてみました。
面白いのが、ギター側でフルテンだと、DIで一番絞っても割れてしまいますが、ギターで2とか3辺りまで絞ってやると、DI側のボリュームを少し上げても割れないんですよ。
それから、DAW側、僕の場合はFLsutidoなんですが、ミキサー側のボリュームも結構絞って(60%~40%辺りまでフェーダーを下げる、デフォルトは100%。)やらないと音が割れてしまうんですね。
入力音が割れていなくても、ミキサー側の音が大きすぎると、それを出力に出す過程で割れてしまうので、ミキサー側も音を絞ってやる必要がありました。
こうしてみると、クリーントーンって、非常に繊細で、丁寧に色々と気使ってやらないと綺麗な音で録音が出来ないんだなぁって改めて気が付かされました。
まるで、爆音の歪みは男子で、クリーントーンは儚い女の子みたいだなって思いました。
クランチはどうでしょうね?ちょっと茶目っ気のある、じゃじゃ馬みたいな女の子でしょうか?
元々、DTMがメインでギターをやっていたので、実際のアンプでの音作りとか全然やってなかったんですね。
そうすると、こういう普通にギタリスト的には常識的な事も、分からないもんなんだなぁって改めて気が付かされた感じがします。
ですが、奥の深い、クリーントーンでの録音、ちょっとしばらく凝ってみたいと思います。
んー出来るか分かりませんが、曲とか作れたら、何か公開とか出来たらしたいですね。
あんま需要がなさそうな気もしますが、まあ、それでも、曲が出来て、気が向いたら、アップしてみようかなと思いますので、良かったら聴いてみて下さい。