サブカルアキバパパ

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ウインドシンセの明暗について

前の記事でちょっとEWIとリリコン、電子楽器についてちょっと話したのですが、話がウインドシンセに偏った内容になったので、別記事にしようと思います。

 

アコースティックギターエレキギターは若干エレキギターの方が優位だけど、ピアノと電子鍵盤楽器全般(シンセサイザーなど)の場合はピアノの方が圧倒的に優位だなと。

 

んで、非常に微妙なラインなのが、ウインドシンセ(厳密に言うとEWI)と管楽器なんです。

 

いやね、これ、もし、リリコンが潰れないか、YAMAHAがリリコンの意思を継いで管楽器と同じマウスピースを採用してくれていたら、ウインドシンセエレキギターの様に発展してったと思うんですよ。

 

要はね、インターフェースの問題なんじゃないかなって事なんです。

 

つまり、EWIはまだ息を吹き込むってのがあるので、若干差別化はあるものの、EWIと管楽器って、多分、フェイティフェフティか、やはりどうしても管楽器の方にやっぱ軍配上がちゃうと思うんですよ。

 

管楽器の楽器を鳴らした時の自分の身体の鳴りみたいなのってありませんか?

 

特に低音域を吹くとよりそれが胸辺りに感じる気がするんですよね。

 

で、高音域は鼻とか頭に響きが伝ってくるような気がするんですよ。

 

歌を歌っている時みたくね。

 

でも、今のウインドシンセってそういう振動が伝わるみたいなのって無いじゃないですけ。

 

その点、リリコンは、管楽器のマウスピースとリードを使うので、振動が管楽器ほどは伝わらないまでも、楽器を演奏している感が今のウインドシンセより演奏者側に如実に合わられて、僕、個人的にはエレキギターの様に管楽器を制したんじゃないかって思うんです。

 

T-SQUAREがカッコよかったのって、伊藤たけしさんの吹くリリコンの素晴らしさと本田雅人さんのEWIなのに超絶技巧で吹きこなした魅了が牽引していたからだと思うんです。

 

そう、EWIを管楽器より魅力的に見せるには、本田雅人さんばりの超絶技巧が必要なのですよ!!

 

対して、リリコンはそれ自体がとても味のある音色を出しますので、管楽器にも十分匹敵する魅力があった訳です。

 

そこで、リリコンとエレキギターのインターフェースとして優れた部分は何かと言うと。

 

どちらも物理的な振動があって、それを電気信号に変換しているってところです。

 

ギターは弦を弾きますよね。

 

その時、弦は振動して、その振動をピックアップと言う(確かに、その名の通りピックアップしてますね)機械が音を拾って電気振動に変換してシールドへ流します。

 

リリコンは、サックスと同じマウスピースにリードが付いているので、そのリード振動が変換されて、シンセ部に流します。

 

一方、今のウインドシンセはというと、息の情報は、空気圧で測定され、その値がブレスコントロール値としてシンセ側に渡されます。(リリコンも空気圧の値はシンセに送られています)

 

シンセや電子ピアノは、鍵盤を弾いた時の指圧、鍵盤が押された強さがベロシティ値として音源に渡されます。

 

今のウインドシンセと電子ピアノの電気変換の仕方って、ちょっと似ていますよね。

 

ギターやリリコンが振動を感知して電気信号にしているのに対して、電子ピアノや今のウインドシンセは圧を電気信号にしています。(厳密にはリリコンは両方)

 

電子部品に振動を渡すのか、圧を渡すのか。

 

この2つの違いが、電気を通した楽器の音色の命運を分けたのではないかと思うのです。

 

因みに、YAMAHAがリリコンの技術を買収してその後ウインドシンセを販売しました。

 

そんでもって、この楽器にはリード方式を取り入れていますが、この時のリードは、プラスチックのリードで、YAMAHAウインドシンセ専用に作ったモノなんですね。

 

んで、リード振動を電気に変換するというよりは、リードを震わせる感覚を奏者側に与えたって意味合いが強いです。

 

また、リードって音色に非常に関わってくるので、リードを使う管楽器のリードは、色んな種類があるんですよ。

 

ちょうど、ギターの弦に色んな太さのゲージがあるように、リードも厚さ、薄さが色々合って、それによって音色や吹き方、奏者との相性なども関わってくる訳です。

 

また、リードだけでなく、そのリードを取り付けるマウスピースというリードと一緒に振動を起こすパーツがありますが、これも色んな材質や種類があるのですが、YAMAHAウインドシンセはこれらリードやマウスピースは使えないで、YAMAHAが作ったプラスチックのマウスピースとリードの形状を似せたモノになっているんですよ。

 

ああ、何というか、これはこれでありなのかもですが、出来れば、マウスピースとリードは使えるようにして欲しかったですね。

 

使う弦とかピックをギタリストが選べるように、リードやマウスピースを奏者が選べた方が、多分音色のニュアンスとかも変わってくるでしょうし、人によって音色が変わるのであれば、結果的に奏者人口も増えたと思うんです。

 

誰が吹いても同じ音が出せる!は初心者には優しい設定ですが、突き詰めればその音色は無個性です。

 

無個性な音色に奏者は取り憑かれません。

 

エレキギターがあんなにも魅了してやまないのは、奏者に音色や奏法の選択の余地があるかただと思うのです。

 

エフェクターもそうですし、アンプもそうです。

 

そして、純粋に自分自身が手に触れる部分、ピックと弦が自分で選んで演奏するってのが、とっても大事なんじゃないかなって思うんですよ。

 

ギターにおけるピックや弦、これが管楽器奏者におけるリードとマウスピースなんじゃないかなと。

 

そして、YAMAHAのWXはこのマウスピースとリードを選択する自由を無くしてしまったのがある意味での敗因じゃないかなって思います。

 

次に、電子楽器全体として言える事ですが、アンプにももっとこだわりをみせたり、ギターに寄せるじゃないですけど、シンセならこのアンプみたいなPAに直接繋がないで、アンプとセットでセッティングを考える方がいいんじゃないかと思うんです。

 

アンプの魅力は真空管、そう、不完全な要素があるからこそ、楽器に魅力が増えるのですよ。

 

EWIにしても、コンセプトは良かったと思います。

 

シンセにおける、ウインドコントローラーとしては最高に大成功だと思います。

 

ですが、純粋に楽器としての地位を取れたかというと、微妙な感じもしなくもないのです。

 

それでね、ローランドのウインドシンセ、あれ、ちょっと言いたい。

 

形がね。

 

それとね、やっぱりね、全部プラスチックじゃなくてさ、金属使おうよ。

 

プラの方が安いの分かるけど、YAMAHAなんて自分の所でサックス作ってるじゃない。

 

だったら、その部品とか工場とかノウハウとか、使ってさ、5万円超える製品作るなら、金属使って欲しいのよ。

 

なんというか、見た目のきらびやかさもそうだし、プラスチックよりも金属の方が、素人目にしても高級感あるじゃないですか。

 

いくら耐性がいいとか、実は原材料プラの方が高いんですとか言われてもさ、それを知らない一般層からしたら、金属の方が高そうじゃん。

 

それに、全部プラスチックな高級時計ってないでしょ?

 

だから、やっぱり高級感だすなら、金属ですよ!!

 

EWIもさ、せっかくいい感じに独自路線が来ている気もするので、EWI専用アンプとかって開発しても良かったんじゃ無いかなって思うのです。

 

要はシンセ用のアンプにはなると思うのですが、多分なんだけど、管楽器奏者が好きな音域ってあると思うのですよ。

 

多分、管楽器で出ている倍音の音域ですよね。

 

で、倍音豊かな響きって上手な人しか出せないから、それをアンプが補ってやるじゃないけど、EWI専用アンプだと、その帯域がちゃんと出てくれて、吹いていてとっても心地が良いみたいな、そんなアンプ設計にしちゃえばいいんですよ。

 

何も新技術はいらない。

 

単にEQを載せたクリーン寄りのアンプを作ればいいだけ。

 

んでもって、どの帯域にするかを管楽器の倍音から調べて、EQの特性を持たせたアンプをEWI専用アンプって事にすれば、それだけでお金取れるじゃ無いですか。

 

EWIがいまいち伸び悩んだところって多分、ここだと思うんです。

 

やっぱり出音を奏者が最終的に管理出来ないと、PA任せじゃなくて、自分自身でツマミをいじって調整出来ないと、音作りってした感じしないじゃないですか。

 

他の楽器が生音やチューブ臭い音の中、EWIだけデジタルな音ってそりゃ中々混ざりにくいじゃ無いですか。

 

シンセサイザーがいまいち伸び悩んだのと同じだと思うんです。

 

なのでね、今、ようやっとサックス用のマウスピースが使えるウインドシンセ、ヴェノーバを出したYAMAHAさんに声を大にして言いたい!!!

 

まずは、多少お金がかかったとしても、ウインドシンセ専用のアンプを出して下さい!!!

 

そんでもって、10万円近い買い物になるので、プラスチックではなく、金属使って、高級感を出して下さい!!

 

リリコン魂、継いで下さい!!

 

ってか、リコーダーみたいな使い方じゃなくて、ウインドシンセとして音源もコントロール出来る奴開発して下さい!

 

ってかヴェノーバ、リコーダーみたいに手軽に使えるとか言いつつ、リード楽器にしてるのって、初心者には非常に敷居が高いっすよ。

 

新技術ということで、この技術を生かして、次に開発するはこの技術を生かした新たなウインドシンセを作って欲しいです!

 

なにせ、DX7にウインドコントローラー付けてた天下のYAMAHAさんなんですよ!!!

 

そう、知らない人多いかもですが、DX7って付属にウインドコントローラー付いてたんですよ。

 

MIDIのコントトールチェンジにもちゃんとウインドコントロール値ってありましたしね。

 

だからなぁ、なんだろうな、ウインドシンセでも天下取れるんじゃ無いかって思うんですが、今の所、EWI以外のウインドシンセって全部撃沈している感が否めないんですよね。

 

うーむ、EWIにマウスピース使えるシリーズ出て、専用アンプが出てきたら、一気に抜かれてしまいそうですね。

 

なので、今の所のウインドシンセの使い方としては、PCとセットにして、ソフトのアンプシミュレーターを通してコントローラーとしてEWI-USB使って、好きなシンセの音色を奏でるみたいなのが良いかもですね。

 

今はアンプシミュレーターもIRファイルとかがすごいあって、かなり箱鳴りもシミュレートシてくれるので、リアルなアンプ感が出せますからね。

 

今度、その設定とか使い方をまとめたら、また書いてみようと思いますね。

 

今日は後半勝手に熱くなりましたが、そんな感じです。

 

 

 

 

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YAMAHA ヤマハ MIDIコントローラー WX5

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