自分を素直に受け入れられない人へ
今日はとても好きな本の著者であり、姉妹であり、研究者であるマクゴニガル姉妹のインタビュー記事について話してみようと思います。
今日紹介するページ
タイトル:「わたし」を肯定する研究。
概要:糸井重里さんのほぼ日刊イトイのスピンオフ?の「ほぼ日」からの特別講義の内容を約5ページにまとめたもの。
URL:https://www.1101.com/mcgonigal/index.html
最近、ふとまた読みかけの「スーパーベターになろう!」って本を手にとって、また読み始めたんですが、
「そう言えば、この本ってWEBと連動してたんだ!」
って思い出してネットでググってSUPER BETTERのページに行って登録して最初のミッションをやってみたりしたんですよ。
その中に「誰かに4秒間(だっけかな?)手を振る」って司令があった時に子どもたちにいきなりおもむろに笑顔で全力で手を振ったら、まあ、変な顔されました。
「え?何?何なの???」
って突っ込まれましたが、ツッコミを無視してニヤニヤしながらミッションを続けました。
それで、一通りミッションが落ち着いた時に、このSUPER BETTERってミッションごとに短い動画がページに付いていて、まあモチロン英語なんですけど、何言っているか分からないなりに絵をみたりジェインさんを観たりして流してたんですね。
そしたら、まあ、ジェインさんの胸の開きっぷりったらありゃしない。
「あー、これで視聴者を釣っているのかなぁ」
と思いつつ、理解できてない英語の動画を最初から最後まで再生している一番釣られている自分なんですけど、他にジェイン・マクゴニガルさんってどんな人なの?って思ってググってみたんです。
(正直に告白すると、他にも際どい感じの画像って無いのかな?って興味が1ミリもなかったと言ったら嘘になるので、予めここに告白しておきます。)
そしたら、まあ、出てくる画像は普通の画像、って事はあの動画は動画を最後まで観させる為のある意味でのティーザーだったんだなって思って落胆してたところ、見つけた記事がこの「ほぼ日」特別講義でした。
んで、意外だったのが「ほぼ日」をヒットする前にVOGUEの記事でジェインさんがインタビュー受けている記事に、
「今日も皇居の周りを走ってきました。」
って言ってたところがあるんですね。
それで、あれ?この人日本に住んでるの?って思って、思っていたところに糸井さんの「ほぼ日」で、もう完全に興味を持ってかれた状態で読みました。
ではでは、本日紹介する記事「「わたし」を肯定する研究。」について、
お品書きを並べますと。。。
0イントロダクション
マクゴニガル姉妹がやってきた。
1ジェインさんの講義
ゲームのハッピーなニュース。
2ケリーさんの講義
ストレスの新しい科学。
3ジェインさん、ケリーさん、糸井重里
「わたし」を肯定するために。
4ジェインさん、ケリーさん、糸井重里
「いい時間」を増やすもの。
という感じで、妹のジェインさんが先に講義をして、姉であるケリーさんがその次に講義をし、最後に糸井重里さんがこれらの講義を受けてマクゴニガル姉妹を掘り下げていくみたいな流れです。
さて、この記事について語る前に、そもそもがマクゴニガル姉妹って誰よ?糸井重里って誰よ?って方のために軽く説明をしておきます。
ほぼ日の糸井重里さんは昔からのコピーライターさんで、多分、日本で最初に顔出しして有名になったコピーライターさんじゃないでしょうか?
コピーライターって言葉も糸井さんから聞き始めたような、僕的にはそんな記憶です。(違ってたらごめんなさい)
んでもって、糸井重里さんはみんな大好きジブリ作品にも関与していて、「魔女の宅急便」の映画での最後のキキのセリフで
「落ち込むこともあったけど、私は元気です」
ってエンディングでユーミンの優しさに包まれたならが流れている時に言っていた一言を考えた人でもあるんですね。
そう、この最後の印象的なフレーズ、実は原作の角野栄子さんの本には無くって、映画オリジナルの脚本だったんですね。
そんな糸井さんは、実はゲームにも深く関与していて、多分ググればあると思うんですが、ドラゴンクエストで有名な作曲家で元グループサウンズでも活躍していたすぎやまこういちさんとのインタビューしている動画があるんですよ。
(ググったらあったんで貼っときます。
https://www.youtube.com/watch?v=OBeBfUKUUds)
そんでもって、その中ですぎやまこういちさんのゲームが好きな話とか、ドラクエの音楽を担当するにあたった話とか確かしてたと思いますが、途中に
「糸井くんもゲーム好きなら作ってみたら?」
みたいな一言をすぎやまさんが言ってるんですね。
その時の糸井さんの反応はちょっとイマイチと思いつつ、半分冗談に受け取っている感じだったんですけど、よく見ると結構インタビューしながら本気でその線もありかどうか?みたいな思考がちょっと走っているようにも見えなくもなかったりで。
んで、実際にその一言がきっかけだったのか、その後に「MOTHER」っていうビッグタイトルのRPGを作ってしまう訳です。
マザーは当時ゲームの主人公と言えば特別な血筋や特殊能力を持った人ってのが一般的なヒーロー像でしたが、日常的にいそうな、普通の男の子が主人公っていう当時からしたら、ちょっと異作な物語だったんですね。
マザーの舞台も普通にある日常って感じで、西洋風の大草原とか、荒廃した砂漠とかそういう一種の異世界ではなく、全くの日常の中からスタートしていくんです。
最初はなんとなく違和感を感じていたのですが、マザーの世界に触れていくと徐々にあの音楽と共にその世界にどっぷりとハマってしまうような独特の世界観が本当に不思議でした。
マザーは日本で大ヒットをしてその後さらに海外展開もしていって(海外でのタイトルは「Earthbound」)、マザー自体はナンバリングタイトルは3までなのですが、海外の有志のプログラマーやゲームデザイナー達が集まって、なんと続編を勝手に作ってしまう位、海外でも人気を不動のものとしたゲームでした。
糸井さんがゲームに詳しいって話は実はこの紹介している記事に出てきているジェインさんがゲームを研究している人である話に関連します。
さてさて、お次はマクゴニガル姉妹って誰よ?って方に簡単にご説明しますね!
まず、マクゴニガル姉妹の姉であるケリーさんの方を紹介しましょう。
ケリー・マクゴニガルさんは「スタンフォードの自分を変える教室」って本の著者で、数年前にめっちゃ大ブレイクしました。
知っている人は知っているかもです。
ケリーさんはスタンフォード大学で講義をしている人で、意志力についての講義が大人気でそれが本になり、現在ではストレスに関しての向かい方について研究しています。
大ベストセラー「スタンフォードの自分を変える教室」では、意志力について言及していて、どうやったら、自分の「出来ない」を「出来る」に変えていくのか?みたいな事が出来ないメカニズムを説明すると共に具体的な出来るようになるアプローチ方法を色々と書いてあります。
中でも面白かったのが、「やらない力」とか、「罪のライセンス」ってキーワードでした。
よく、「やりきる力」みたいな言い方はしますが、あえての「やらない力」って書いてあるのに興味が惹かれ、ようはやらないってのも一つの自分自身の選択であるという事なんですよね。
やりたいことをやるには、やる必要のないことをやらない力が必要であるということ、同時にやりたいことが出来ないときは、やりたいことをやらない力が働いている訳です。
なるほど、と唸りながら読んでました。
「罪のライセンス」では一つ良いことをしていると、いくつかの悪いことをしても自意識の罪悪感から逃れることが出来るという話です。
この話はツイッターなどの今で言うマスク警官とか、岡田斗司夫のゼミで出てくるバットマン問題、つまりは、他人を裁く権利や縛る権利は無いのに、正義を振りかざしてまあ、言ってしまえば他人を傷つける人たちの話ですよね。
こういう正義を振りかざす人たちってのは、恐らく普段の生活では普通にしているかそれ以上にいい人をしているのだと思われます。
故に、日常生活でたまったいい人ポイントの分、分断されたネット空間において、ある種の言葉によるリンチ的な行為を平気でしてしまえるのだと思います。
この辺もすごく面白い話なので、興味がある方でまだ未読の方は、ぜひ、大々ベストセラーの「スタンフォードの自分を変える教室」を読んでみてください!
すごく面白いです!!
リンクも貼っておきますね。「スタンフォードの自分を変える教室」
さてさて、ケリーさんのお次はジェインさんですね!
ジェインさんはこちら、「スーパーベターになろう」という本で有名になりました。
「スーパーベター」というのは、今よりも少し良くなるみたいな意味で、何かしらの困難を乗り越えたいと思う全ての人に対してそれを乗り越えるための様々なアプローチ方法について実際にワークショップなどで実施して効果の高かったものが沢山紹介されています。
いわゆるワークショップ系の本で、様々なこれをやってみよう、あれをやってみようというのが散りばめられた本です。
その中の一つに、知っている人に思いっきり手を振ってみよう!ってのがあったので、前述の通り、全開で子供に手を振り、変な顔をされた訳です。
そう、この中で出てくるワークショップとしての行動自体は、実はすごく簡単なものが多いんです。
例えば、両手を20秒間上に上げてみようとか、先の手を振ってみようとか、外の風景を眺めてみようとか、そういうちょっとした事でも、実は僕らは自分の調子を整えたり、自分をより良い状態に持って行くことが出来るのです。
そして、面白いのが、このジェインさん、筋金入りのゲーマーなのです。
向こうの言い方で言うとギークに近い感じでしょうか?
ゲーム好きが乗じてゲームに関する研究を行っているゲームデザイナーでもある人なんですね。
そして、このスーパーベター自体が、自身が脳震盪を患って、そこからの虚無感から脱却するために、やっていったものがベースになってデザインされているんです。
脳震盪を患い、治るまで様々なことがお医者さんから制限され、「それじゃあ、生きていても仕方がないですね」と飛ばしたジョークが実はある種の真実を語っていて、事実、脳に外傷を負った人には自殺願望が多いそうです。
そんな中でジェインさんも自分自身が命を投げ出してしまうかもしれないという所になった時、ふとこれをゲームに出来ないか?と考えたのだそうです。
つまり、自分が命を投げ出す(ゲームオーバー)か、これをゲームに変えて克服する(ゲームとしてクリアする)かという風に考えたそうです。
そうして生まれたのがこのスーパーベターだったのです。
人生をゲーム化するというアプローチは、「人生ドラクエ化マニュアル」(https://amzn.to/3qVs9ZX)という本にも同じような考え方、アプローチ方法が書かれてました。
どちらも、「ゲーム」が基本となる考え方なので、自分にとってのパワーアップアイテムとか、倒すべき敵などがある訳です。
そして、自分の人生というゲームなので、そのデザインは自分がするわけです。
何が自分にとってのアイテムで、何が敵なのか?
そういうものを一つ一つ自分で決めていくのですが、スーパーベターではそれらをデザインするための色々な手助けとなる、パワーアップアイテムの候補が実に沢山出てきます。
そして、ちょっとしたほんの些細な事であっても、科学的にそれが人をより良くする可能性があることと、実際にペンシルバニア大学で行われた結果などを元に説明してくれます。
ちなみに、このスーパーベター、ジェインさんが行ってきた事の他、世界中の約40万人の人のデータを元に改良を加え出来たメソッドということです。
40万人のサンプル数ってすごいですよね。
そして、このスーパーベターは
肉体、メンタル、感情、繋がり
という4つの要素が基本となって出来ています。
まあ、これがRPGで言うところのHPとかMPみたいなもんですね。
肉体が攻撃力、メンタルが防御力、感情がHP、繋がりがMPみたいな感じでしょうか?
(人によって、捉え方が全然変わってくると思いますので、これは僕が個人的に思った捉え方で、スーパーベター内ではこういう捉え方はしていません。)
基本的にはこれら4つのパラメータを何かしらの行動(アイテムを使う)によって上げていき、乗り越えるべき困難(敵)を倒していくというゲームにしてしまうやり方が沢山上げられています。
ワークショップ型の本でいうと、水野敬也さんの夢をかなえるゾウなんかもそうでしたね。
https://amzn.to/3ab4dLg (1~4までありますが、1がキンドル限定で無料みたいなので、リンクを貼っておきます)
スーパーベターもすごい面白い本なので、興味のある人は是非読んでみて下さい!!
さて、そんなマクゴニガル姉妹と糸井重里さんの対談ですが、かなり長く書いてしまったので、一つとても面白いエピソードがあるのでそれだけ紹介させていただきます。
糸井さんが双子の姉妹ということで質問した際に、二人が決定的に違う事を指し示すエピソードとして、ケリーさんが話していたのですが、小さい頃、ケリーさんは割と学級委員長みたいな優等生で、ジェインさんは割と遊んだりするのが好きなタイプだったそうです。
ある時、友達みんなで話し合って、当時ケリーさんが興味のあった動物愛護に関してお金を出しあって寄付をしようとなったそうです。
ところが、その時に集まったお金を、ジェインさんが皆を説得しておもちゃ屋さんでショッピングすることに使ってしまったのです。
ケリーさんは誰かを助けたい気持ちがとても強く、ジェインさんは自分が楽しみたいという気持ちがとても強いという、二入が双子でありながら、全く違った価値観を持っているという面白いエピソードでした。
他にも、ストレスに対する関わり方、捉え方だったり、ゲームをプレイすることは悪いことではなく、むしろ、人を成長させているという話だったり、色んな話が、とても今の自分を励ましてくれるメッセージのように感じられた対談でした。
改めて、「わたし」を肯定する研究、糸井重里さんの特別講義、とても素敵な記事になっているので、興味を持っていただけたら、ぜひぜひ読んでみて欲しいなぁと思います!
https://www.1101.com/mcgonigal/index.html
最後までご愛読ありがとうございます!
今日はそんなところです!