サブカルアキバパパ

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南総里見八犬伝が面白すぎるのでまだ読み終わってないけどその魅力を伝えてみる

いやー、最近、南総里見八犬伝が止まらないっす。

 

ってか、すげー面白くて、めちゃめちゃ読んでるんですけど、全然進まないんですよ、これが、なぜか。

 

勿論、読んでいるのは漢文の岩波文庫のではなく、現代語訳されている方を読んでいるんですが、これまた、中々進まない。

 

まだ、八犬士の八の字も出てきてませんからね。

 

里見の伏姫のくだりでまだ止まってるんですが、何というかこの物語、読んでいて、馬琴に対する愛着がすごく湧いてくるんですよ。

 

小説を読んでいて、物語だけじゃなくて、その作者の人柄まで好きになるって中々無いと思うんですが、山田風太郎が、八犬伝を馬琴の物語と八犬伝の物語を絡めて、ネバーエンディングストーリーみたいに交錯するような物語を書いてますが、それ、すごい分かるーって思うんです。

 

妖怪変化の物語は、雨月物語も当時の話としては有名らしく、こっちも読んでみようって思ってるんですけど、今だと僕的には陰陽師が大好きですね、こっちも夢枕獏という人にも惚れる物語です。

 

んで、八犬伝は事ある毎に中国故事を引用に持ってくるんですね。

 

で、この中国故事好きってピンとくるのは、小説家だと田中芳樹、漫画家だと藤田和日郎で、両名ともに大好きな人達なんですが、八犬伝で中国故事が出てくる度に、この二人の雰囲気をふと感じ、いや、逆に、この両名が馬琴の匂いを出していたという方がアレなのか。

 

ともあれ、自分の好きな雰囲気がとっても耐えない八犬伝

 

物語に出てくる人の心情や役割もはっきりしていて、その分、筋もしっかりと通っていて、その筋のまかり通った人物像ってのがまた魅力なのかも知れません。

 

また、人生や現実では筋道が通っているだけでは通らず、運や時事、その時の状況によって往々にして変わってくるっていうのも、八犬伝の中でもあり、作られた物語とは言え、非常に史実に沿ったような歴史ファンタジーに見えてくるんです。

 

うちの子が、

 

八犬伝ってさ、なんだか、本当にあったお話だったら面白いよね」

 

って言うんです。

 

勿論、最初に僕がこのお話は作者が勝手に作った創作のお話なんだよって言ったからなのですが、それでもその話が実際にあったらなって思えるほどのリアリティが、例えジュニア版のような簡易的な書物であっても、あるというのが伺えます。

 

小説を読んでからファミコン版のあの有名なSNKから出た唯一のRPG里見八犬伝をやろうかと思ってはいましたが、最近は段々と読み終わる前にやってしまおうかなって誘惑にかられます。

 

ファミコンの方はキャラクターや設定を借りた物語は別物みたいですからね。

 

昔、友達の家で友達がやってた時、主人公の名前が「しの」ってなっていて、なんでもっと男の子っぽい名前じゃ無いんだろうってふと疑問に思ったのを思い出しました。

 

南総里見八犬伝、大体の大筋はすでに知ってしまっている物語ではありますが、それでもその物語の奥深さに魅力があり、様々な現代語訳や漫画化、映画化などの映像化がされている作品ってすごいですよね。

 

流れ行く文字とその世界観に入り込んでしまう物語に、いつも読みながらすっかりと溶け込んでしまいます。

 

いつ読んでもすぐに入り込めるし、いつやめてもすぐに現実に立ち帰れるという非常に版ランスの取れた作品ではないかなって勝手に思っています。

 

なので、電車や待ち合わせのちょっとした細切れの時に少しづつ読む読み物としてもふさわしいですし、逆に、大きく時間を取って、ゆったりとした時間の中で読み耽るにもふさわしい、短編でも無いのに、むしろ超長編なのに、こんなにもさっぱりと短くも読め、長くも読めるというのが不思議でなりません。

 

なので、ちょっとでも気に留められたら、南総里見八犬伝、読んでみる事を大変オススメ致します。

 

また、色々な人から出ているのでどの本を読んだらいいか分からないという場合に備えまして、以下に幾つか紹介しておきます。

 

言海書房

丸屋おけ八訳 ←今自分が読んでいる大人向けの本です。上下巻あります。

 

偕成社

浜たかや編集、山本タカト画 ←今子供達が読んでいる児童向けの本で4巻まであります。

 

他に

 

河出書房

白井喬二訳 ←ネットで非常に人気の高い本で、同じく上下巻あります。

 

 

 

現代語訳 南総里見八犬伝 上 (河出文庫)

現代語訳 南総里見八犬伝 上 (河出文庫)

 

 

 

まんがで読む 南総里見八犬伝 (学研まんが日本の古典)

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南総里見八犬伝〈1〉妖刀村雨丸

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全訳南総里見八犬傳

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