スティーヴ・ヴァイ著のVAIDEOLOGYが届きました!!嬉しいからレビューします!!
いやー発売前から買うことを書いているくらい待ち遠しい感じだったのですが、届いてみてやっぱり嬉しいですね。
まだ全部読み切っていないんですけど、とりあえずファーストレビューということで、書いておきます。
さて、最初にこの本を手にした感想を正直に言いますと、
「アレ?なんか思ってたより薄い」
ってのが本当に正直な感想でした。
そう、表紙の絵からして、もっと分厚い理論を想像していたんですね。
ですが、実際の厚みはいわゆる曲集くらいの楽譜程度の厚さ、FFIVの楽譜くらいの厚みでした。(言い表しずらいですね)
それで、一瞬ですがなんとなくガッカリまでは行かないですが、うーんって思って中身を開いてみたら、フルカラーのイラストや絵、図解やテキストが目に入ってきて、
「お!?」
ってなりました。(この時点で最初のガッカリは解消)
そして、目次を見て、そこに「学問的研究」と「経験的研究」という項目があり、
「おお、これは!!なんだかものすごい良書を手にした予感がするぞ!!!」
と訳のわからぬワクワク感に襲われ、次にはじめにを読んでみてそのワクワクが確かなものであると確信しました。
まずはいわゆるギタリストあるあるの理論を学んだら感性が死んじゃう問題について言及しています。
そして、そこからそれでも取捨択一するのは君の自由だ!って言うスタンスのヴァイの話を読んでいて、すごくフラットな見方をする人なんだなって思ったんですね。
それで、この本をできればさらっと2回読むか1項目ずつ身についてから次に進むみたいな読み方をオススメするってあったので、早速2回読んでから1項目ずつ身に着けていこうと思いました!
で、ざっと半分読んでみたんですが、いやー、いい本です。
そして、この本、タイトルに
「ギタリストのための初級音楽理論」
って書いてあるんですけど、決してギタリストだけでなく、全ての音楽をやっている人、それからDTMerにとってとっても良い音楽理論を感じられる本だと思うんですね。
そして、初級ってかいてありますけど、上級者でもこの本は読んで実践してみて得られることは多いと思います。
まあ、スティーヴ・ヴァイよりも自分上手いよって人は、読まなくてもいいかもですが、そうでなければ、全てのギタリスト、あるいは全ての音楽をやっている人に是非とも読んでみて欲しい一冊です。
また、単なる読み物としてもイラストやカラーテキストが満載で読みやすい内容となっているので、音楽や楽器をやってない人でも、音楽が好きな人であれば、誰でも楽しめる内容になっていると思います。
そして、きっと楽器をやってない方が読んだら、ちょっとやってみようかな?って思える一冊だと思います。
内容的には、いきなり難しい話というのは出てこないで、基本的にはギターを元にした、音楽理論をどうやってギターを使って再現していくか、身につけていくか、みたいな内容にはなっていますが、そこで語られている音楽理論自体はギターに限らず、ピアノ、管楽器、弦楽器全ての楽器について応用が出来ます。
また、ギタリストでなくてもDTMerの人がギターの打ち込みをよりギタリストに近づけたいという要求についても、これを読むと、ギタリストがどんな音を選んでいくのか?どんなフレーズを弾くのか?どんな風に考えてプレイするのかをよく理解出来ると思うので、ギターが弾けないDTMerについても、とても有用な書となっております。
センテンスとしては、単なる読んで終わるものと、実際にやってみて感じるものとあります。
読み物の中には知っていることもあれば、一読しただけではよく分からないものもあります。
ですが、これらは実践するセンテンスを実際にやってみることで、徐々に理解度が増していくような、そして、知っていた内容についても、よりその知識が深みを増すような、そんな構造の本となっているので、2度以上読んで欲しいとか、実践しながら進めて欲しいというのは、実践しんがら何度も読むとそれだけ得るものが多いのだと思います。
また、先に書いた、学問的研究と経験的研究と別れているところから、いわゆる音楽理論の基本的な話から、それを実際にヴァイがどのように考えているか、捉えているか、実際に有用しているのかみたいな事が経験的研究から読み取ることが出来ます。
そして、これこそが、この本が僕が最初に受け取った時に感じた違和感、薄いと感じた事の正体なのです。
つまり、ヴァイは恐らくですが、ギタリストの中でも相当な理論書を読んだり、実践してきた中の一人だと思います。
なので、彼の知っている知識を羅列したとしたら、あるいは彼が実際にやってきた練習メニューなどを列挙したら、それこそ分厚い広辞苑レベルかそれ以上の本のボリュームになったことと思います。
ですが、この本は非情に薄い本です。
これは、彼が膨大な知識と経験の中から厳選して抽出したからに他ならないのです。
そして、そのヴァイというフィルターを通して出てきた、この本は、いわばコーヒーのエスプレッソ、濃縮なラーメンスープ、全音楽の知識が圧縮されたと言っても過言ではないような内容なのだと思います。
実際、音楽理論の本を読んで、自分でそれを転用する場合、その本に書かれた内容の中から使う部分と使わない部分が出てきます。
そして、無意識にあまり使わない部分は削ぎ落ちていって、よく使う部分が自分の中に身についていくのですが、これをヴァイばやって来た物が詰まっているのがこのVAIDEOLOGYなのだと思います。
まだまだ、半分までしか読んでいませんが、先が楽しみですし、読み終わるまで待てないから、最初のギターの音を聞くというセンテンスはもうやってしまおうと思うくらいワクワクが止まらない本です。
ぜひぜひ書店で手に取るのではなく、実際に購入して読んでみて下さい。
まあ、それか下記リンクを貼っておくので、見るだけ見てみて、その後書店で立ち読みしてみてもいいですが、立ち読みすると、なんとなく分かったような、知っているような気分で終わってしまうので、できれば買ってから内容は読んだ方がいいと思います。
目次やはじめにを読んでみたり、全体の質感などを確かめるのはありだと思います!!
今日はそんなところです。