髪が長い苦労は男には分からないのは分かるけど、時々イラッとしていまうよねきっと
先日バンドやっている友達から聞いた話です。
ハードロックが好きで髪を長く伸ばしている友達がいるのですが、彼がふとバンド練習の終わりに、
「あー、髪が引っかかるわー」
ってぼやいたんですね。
そうししたら、メンバーから「髪切ったら?」って言われたんですが、その瞬間に
イラ!
ってしたんだそうです。
そして、イラ!っとしたと同時に、彼の中のある一つの思い出が一瞬にしてフィードバックされたんだそうです。
その思い出というは、彼そもそも、髪が長くなる前はツンツンで髪を立てたヘアスタイルだったんですが、その時に付き合っていた彼女がロングヘアだったんですね。
それで、彼女がお風呂上がりか何かで髪が長い事について、彼にぼやいたんだそうです。
その時に彼は「髪切ったら?」と先のバンドメンバーと同じセリフを言ったんですね。
そうしたら、彼女は急に不機嫌になり、そっから喧嘩したという記憶です。
そこで、ああと彼は思ったそうです。
「人は自分が経験していないことは容易には想像できない」と。
つまり、彼は自分がロングヘアになって初めて、あの時の彼女の気持ちが理解出来たそうなですね。
そして、その時の自分と今のバンドメンバーのセリフが被り、結局彼はバンドメンバーとは喧嘩しませんでしたが、自分もあの時に髪が長い経験をしていれば、きっと彼女にあんな言葉をかけることもなかったんだろうなと。
同時に、彼女も髪が長くなる前に、他の誰かに髪切ったら?って言う経験があったら、きっと喧嘩にはならなかったんだろうなと。
髪が長い苦労というのは、一つは確かに苦労でもあるのだそうですが、手間がかかることが一つの愛着でもあるそうなんですね。
まあ、世話のやける彼女、手間のかかる子供とか同じですかね。
つまり、ぼやきはするものの、その本質はそれ(髪)の事は愛着を持っている訳です。
そんな愛着を持っているものに対して、いきなり「切っちゃえば?」と何も知らない他人から言われたら、そりゃ怒りますよね。
そんな彼女、別れちゃえよ!とか、そんな子供捨てちゃえ!って言われているようなもんですよね。(いや、少し飛躍して言い過ぎですかね?)
まあ、言いたいのは、人間誰しも自分で体験したことのないことは、中々想像しにくいよねって事ですね。
夫婦間の喧嘩の原因だったり、恋人同士の行き違いだったり、家族間、親子のすれ違いなんかも、きっとこんな少しの想像力の欠如が原因だったりするんだろうなってちょっと思いました。
今日が軽めにそんな感じです。