サブカルアキバパパ

アキバ、サブカル、子育てについて語っていきます。


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叩かれるために生まれた発言の真意

最近ツイッターで心屋仁之助さんの発言が炎上してるのを見て、ちょっと思ったことを書きたいと思います。

 

事の次第を簡単に言うと、子供を叩いてしまう親からの相談に対して心屋さんは、

 

「その子は叩かれるために生まれたんだよ」

 

みたいな事を言って、その発言が取り沙汰されて、炎上した訳です。

 

まあ、一見したら分かりますよね。

 

なるほど、と。

 

そんな子供いるかー!とか、子供に対してそんな風に思っているのかー!とか、暴力を助長する意見だー!とか。

 

まあ、そうなりますよね。

 

そういう意見も分かるんですけど、僕が思ったのは多分ですが、この炎上を起こしている原因って2つあると思うんです。

 

1つは、単純に心屋さんへの嫉妬があると思います。

 

これは、何というか、テレビだけを見ていたら分からないと思いますが、動画とかで心屋仁之助さんのセミナー動画を見ると、最初はすごいテレビとのギャップがあると思います。

 

まあ、テレビだと割と謙虚なイメージが強かったと思うんですが、まあ、セミナーだと天上天下唯我独尊な感じで、すごいオラオラまでは行きませんけど、かなり強い個性が出ているんですよね。

 

それが見る人によっては非常に鼻につくんだろうなって思ったりして、また、そういう自己表現の場に恵まれ、それによって経済活動が回っている人って、普通に働いているサラリーマンからしたら、きっと憎悪の対象だと思うんです。

 

片ややりたいことをやって、片ややりたくないことやっている。

 

片や自分を表現していて、片や自分を殺して生きている。

 

片や経済的に恵まれていて、片や経済的に不満と不安がある。

 

そうなると右側の人は左側の人に対して妬んだりする感情が湧くのってまぁあるんだろうなって。

 

心屋さんのセミナー動画で心屋さんってかなり悦に浸って行きながら相談者さんのお話を聞いたり、解決策を促したりしているんですね。

 

その悦に浸っているのが多分、嫌な人は嫌に感じるだろうと思います。

 

ですが、心屋さんは、悦に浸ることで、多分ですけど自分自身をトランス状態みたな自分の一番いい状態へ持っていっているんだと思います。

 

一番いい状態ってのは、相談者にとって最も良い答えを自分が返せるであろうって状態です。

 

そんでもって心屋さんにとって優先することは他人から嫌われないようにすることではなく、相談者の相談内容を解決することです。

 

なので、自分を見に来てくれた人で、自分のそういう悦に浸る姿が嫌なのであれば、離れていけば良くて、そういう自分と一緒にいてくれるという人だけが集まればいいというわけです。

 

っとなると、一見してこれって信者ビジネスに見えるんですよ。

 

まあ、なんだろ、昨今、オンラインサロンとか講演会とか色々な形態がありますけど、いわゆる宗教とか高額セミナーとかなんですかね、詐欺っぽいのってあるじゃないですか。

 

んでね、詐欺っぽい奴(振興宗教含めて)とそうでない奴の違いって、そこに入っている人が熱心に他の人を勧誘するかそうでないかじゃないかなって思うんです。

 

つまり、入会している人が熱心に周りにそのセミナーなり宗教なりサロンなり講演なりを誘って、割とそれもしつこく誘うというのでしょうか、なんてーかテンプレで誘う感じですよ。

 

そういう奴は多分入らない方が良いパターンだと思います。

 

でも、すげー良かったよ!って言って、別にそこまで熱心に勧誘しない奴は、まあ、まだ大丈夫なんじゃないかなってイメージです。

 

心屋さんのセミナーに通っている方が、どんな感じなのかは知りませんが、見た感じ別にテンプレで誘ってそうには見えませんでした。

 

ですが、きっとその会場で味わった経験は結構すごい体験をされていて、それで興奮してそれを人に話すことはあるんだろうなってそんな印象です。

 

また、そのセミナーで相談したけど全然伝わらないし、全然相談内容も解決しなかったって人も沢山いるかと思います。

 

思っていた回答や態度と違っていたりして、自分が欲しかった言葉や態度がなかったケースです。

 

で、多分ですけど、こういう人はおそらくはテンプレに騙されやすい感じの人ではないかと思います。

 

なので、心屋さんのセミナーを蹴って、また違うセミナーを探して、そうしてどこかの信者になるんじゃないかなと。

 

何が言いたいのかと言うと、心屋さんは割と真剣に相談者を救おうとしているように見えるよって事なんです。

 

そして、キリストさんが言ってましたけど、神は自らを救おうとする人しか救えないって言葉の通りに、自分で自分を幸せにしようって思ってない人は誰も救えないんですよね。

 

そして、不幸な人の割と大半はその事に気がついてない場合が多いように思います。

 

いや、不幸せを願う人はいないでしょ!ってなるでしょうけど、では実際に自分が幸せを求めるための何か行動をしていますか?って聞くと、多分ですが、あれやこれやの理由で出来ないって回答が返ってきそうです。

 

あるいは、何某かの行動をしていたとしても、よくよく聞いてみるとそれは自分が幸せになるためではなく、何かの世間体の為であったり、自らを幸せにするのとはちょっと目的が違ってたりすることが多いと思います。

 

さて、叩かれる理由のもう一つなのですが、それは文章の上澄みだけ読んで、本質を理解しない人がすごく多いからだと思います。

 

よくホリエモンが炎上しているのを見ていて、ホリエモン自身が言ってますが、国語力が足りないみたいな感じで、結局は言葉尻に引っかかって、突っかかってくる人があまりにも多いのだと思うんです。

 

要は、その言葉の本質を探る前に、なんかこの人がこう言うと気に食わないなとか、その言葉なんか嫌だなって言葉を理解する前に感情で処理しちゃって、それでそのままうわーって反応しちゃう感じです。

 

「道は開ける」の中でデール・カーネギーが言ってましたけど、南北戦争を勝利に導いたとされているグラント将軍は、その戦争時に部下たちに対してものすごい怒りを覚えていたそうです。

 

そのたびに手紙で部下を責め立てる内容や怒りを顕にした罵詈雑言を書いていたそうです。

 

そして、それを奥さんに渡していたそうです。

 

ですがここですごいのがこの奥さん。

 

グラント将軍から渡された手紙を、出しておきますねって言って、全部引き出しにしまっておいたのです。

 

なもんだから、グラント将軍は手紙を出した気分でスッキリしつつ、部下たちはそのグラント将軍の怒りや罵詈雑言を知らずに、素晴らしい将軍って思ったままだったわけですよ。

 

そんな事も起因したのか、ともかくグラント将軍は南北戦争を勝利に導いた将軍として、歴史に名を残すことになりました。

 

ここで、もし奥さんが手紙を言われた通りに出していたら、兵士の士気が下がり、負けていたかも知れませんね。

 

デールがここで言っているのが、一人でもこの奥さんの役割を自分の中に持とうって事なんです。

 

ようは怒りに任せて行動すると、必ず失敗すると言っているのです。

 

だから、感情に任せて反射的にツイートしている人たちの意見ってやっぱり冷静に見るとあんまり良くなかったりするんだと思うんですね。

 

それで、この叩かれるために生まれた子供って表現なんですけど、僕はこれ、心屋さんはその子が本当に叩かれるために生まれたとは思ってないで言っている発言だと思うんです。

 

そして、この言葉をこの母親にかける意図は、この母親が際悩まされている自己嫌悪から解き放たせて上げるためにかけてあげた言葉だと思うんですよ。

 

きっとこのお母さんは、叩くことは悪いことだって思っている。

 

でも、お母さんからは叩かれて育った。

 

自分も悪いことだって分かっていても子供を叩いてしまう。

 

子供を叩いてしまうと自分が悪いと思ってしまい、自己肯定感が下がり、よけいに心に余裕が無くなる→結果また子供を叩いてしまう→自己肯定感下がる→叩く、、、、。

 

みたいな負のスパイラルに陥っているんだと思うんですね。

 

なので、まずはこの負のスパイラルを断つために、あなたが叩いている行為は悪くないですよって言ってあげて、叩いた後の自己嫌悪になる状態から救ってあげたのだと思います。

 

また、叩かれるために生まれたという表現をすることで、叩かれて育ってきたそのお母さんの存在も肯定してあげているんですよ。

 

つまり、普通は叩かれて育っていたら、自分は叩かれる位悪い子、良くない子ってイメージが植え付けられると思うんですけど、その子は叩かれるために生まれたんだから、叩く方も叩かれる方も、そのどちらも悪いことは無いのだよと暗に伝えている訳です。

 

なので、このアドバイスをもらった母親は後日、炎上している場に対して、私達はこのアドバイスをもらってからすごく幸せに暮らすことが出来ていますって回答しているんですよ。

 

つまり、この言葉は決して虐待を肯定しているわけでも、助長させている訳でもないんですね。

 

逆に、この言葉を虐待の肯定とか助長とか、そう受け取ってしまう方がまあリテラシが足りないというか、言葉の真意を汲んでいないというか、文脈で理解出来てないんですよね。

 

これって非常に危険で、要はマスコミの情報操作に最も騙される典型なんですよ。

 

マスコミが流した分かりやすいキャッチーなフレーズに対して、そのまま鵜呑みにして恣意的な誘導に流される。

 

もし、少しでも情報に対するリテラシがあれば、ソースを探したり、他の意見を探したりして、そこで語っれている事や言葉がどんな意図でどんな人がどんな風に発したのか?って調べたり考えたりすると思うんです。

 

でも、きっと炎上でやんややんや言っている人は、パット見た言葉を受け取って、感情に火が付いて、そのまま反応してツイートしたりブログに書いたり発信してしまっているんでしょうね。

 

感情に火が付いてそれが沢山増えていく、まさにだからこそ炎上って言うんでしょう。

 

だから、僕らはきっとデール・カーネギーが言っているように、心の中にグラント将軍の奥さんを持って、感情に火が付いた時は、そのまま感情に任せて行動はせずに、ちょっと時間を置いて、30秒くらい深呼吸してから、さて、どうするかなって考えたらいいんじゃ無いでしょうか?

 

あのタイガー・ウッズも自分の結果に満足行かない時は、フェアウェイを10メートルほど歩くんだそうです。

 

そうするとその時の怒りの感情やイライラした気分はおさまり、次のショットでは冷静な状態で打てるとのことでした。

 

メンタルスポーツとも言われるゴルフのそのまた達人たるタイガーですら、感情が顕になったらフェアウェイを10メートルも歩くくらいですから、きっと豆腐メンタルな私達はフルマラソン走るくらいが丁度いいのかも知れません。

 

いや、まあ、そもそもフルマラソンなんて走れませんけど。

 

ですが、確かそこまでしなくても、感情的になっても30秒くらい違うことに意識を集中させると、不思議とその嫌な感情から少し離れることが出来るみたいですから、とりあえず何歩か歩いてみるってのはある意味ですごく大正解なんだと思います。

 

まあ、そんな風に、Twitterを使う人たちも文字を見て反射的にばばばばって脊髄反射で行動しないで、一瞬でも少しでもいいので、負の感情が出た瞬間、少し時間を置いてみるってのはありなんじゃないかと思います。

 

今日はそんなところです。

 

道は開ける 新装版

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