ヤラセという名の妄想ドキュメンタリー
こんなタイトルの記事をちょっと見かけて、ああ、確かに、やらせって妄想ドキュメンタリーだなって思ったのでそれについて書きます。
まあ、そもそも、世の中に流れている情報の全てがフェイクではないという確証は無いのですが、それが特にここ最近、ネットの普及によって、テレビや新聞などのインフラメディアが特に恣意的に嘘を付くというのが分かってきました。
恣意的な情報操作。
これについては海外などではTEDなどで語られているキーワードかも知れません。
TEDはアメリカで行われている世界的なプレゼンテーションイベントで、科学、哲学、音楽、政治、社会、経済など様々な分野で活躍している方々をプレゼンターに迎えて、世界最高峰のプレゼンテーションを繰り広げられているイベントです。
日本でも日本版TEDってのがありますね。
それから、少し前まではNHKがスーパープレゼンテーションとして、翻訳を添えたり、吹替版を作って、それをMITで日本人所長を務める伊藤穰一さんをMCに番組でTEDの内容とその解説がやってました。
今TEDを見たい場合は、アプリでTEDをダウンロードするか、You Tubeで見ることが出来ます。
まあ、当然のことながら英語なので、字幕と翻訳を入れるととてもわかり易いです。
今はYou Tubeの自動翻訳もかなり発達しているので、まだまだな部分もありますが、これを補佐的に使って間違ってそうな部分とかは自分で勝手に脳内補填して、忙しい人は倍速にして見ると、すごく頭が良くなった気分になります。
情報の真偽が問われるようになったのは、前にも書きましたが、当たり前に享受されている情報が実はその正確性を保たれていない事がネットに書かれている情報によってより如実になったからだと書きました。
つまり、身近に触れている文章や情報が、実はそれが本当なのか嘘なのかってのは実は分からないという事が、ネットを利用することによって、一般層にそういう認識が広がったという事です。
昔はテレビや新聞など一部の巨大な組織が管理している情報媒体しか触れることが無かったので、それまでは情報の審議などその巨大組織に一任、丸投げしていたので、まるで意識すらしていませんでしたが、巨大組織を通さないメディアの台頭により、ダイレクトに利用者がその真偽を図る事が求められるような時代になって来ました。
しかし、よくよく考えてみると、僕らって別に昔から誰もが皆正直に本当のことだけを話してコミュニケーションしていたわけではなく、必要に応じて、虚実を織り交ぜて会話や付き合いをしてきていましたよね。
なので、情報を審議するなど実は言うと何を今更って話なんですよね。
つまり、日常会話においても、実は僕らは普通にやって来ていたんですよね。
ですが、割と嘘を悪とし、正直を美徳とする文化じゃ無いですけど、そういう道徳観念がどこか刷り込まれていると思うんですが、それによって、自分も嘘を付かなければ、他人も嘘を付かないだろうみたいな、よく分からない暗黙の了解みたいな雰囲気ってあったんじゃ無いかなってふと思うのです。
なので、嘘がバレた時、ものすごくそれは悪いことであるかのように責められる、あるいは責められるんじゃ無いかってどこか意識があったり、責め立てられる雰囲気の中にいたように思います。
ですが、普通に考えれば、嘘という能力は実は人間が、いや、あえて言いますが、ホモサピエンスが現代に至るに来た、最高峰の武器なんですよね。
素晴らしく高度な能力な訳ですよ。
これがあったからこそ、ホモサピエンスはほかの何とかサピエンスを駆逐してサバイブして生き残ったわけです。
そう、嘘というのは、非常に高度な感覚と能力なのです。
嘘は現実とは違うこと、つまり、想像です。
つまり、嘘をつけるというのは、想像力があるということなのです。
嘘をつけること=クリエイティビティが非常に豊かである
という事です。
逆に、嘘が苦手な人は、クリエイティビティの能力が著しく低いと思われます。
僕は最初、嘘はいけないことだと教わって来ました。
ところが、嘘を付かないで全部が全部正直に言おうとすると、逆に人を傷つけてしまったり、自分の立場が悪くなる一方だったりする場合がありました。
嘘が悪くないと分かってからは、寧ろ、嘘を上手に使い分ける事によって、どれだけ円滑に事を進められるか、人を気分良くさせられるか、人を傷つけるのではなく、守る為に付く嘘というのがあるのだと思いました。
他人を傷つける正直よりも、人を守る嘘の方が、どれだけ大切な事か。
正直さ、愚直さは、他人をコントロールする為にとても有用です。
なので、親は子供に正直さを押し付けます。
ですが、嘘がどれだけ高度で、どれだけ有用で、その付き方をきちんと教えてあげることがどれだけ難しいかというのが最近はすごく実感しています。
子供に嘘を付かせたくない親御さんは多いと思いますが、僕は子供達に人生をより良くしていくための嘘の付き方を教えていきたいと思います。
そして、嘘と真実が入り混じった世界でどのようにして行きていくのかというのが、僕らに求められることだと思います。
そう、ヤラセだとしても、テレビは所詮、TVショー。
だから、妄想ドキュメンタリーという一つのジャンルだと思って、楽しんで見れればいいのだと思いました。
今日はそんなところです。