Quadravoxの使い方が分からなかったので日本語サイト探したけど無かったので自分が調べて作ってみた
2019年10月30日 20時55分 追記
スミマセン!画像を貼り忘れたので追記しました!!!
先日上げたQuadravoxについて無料配布の問題点が解消されました!って書きましたが、どうやら、当初予定していた期間よりも広げてまだ無料配布が止まっていないようだったので、それについて先日追記しました。
結構注目されているプラグインだなと思って、実際に使ってみたんですが、意外と説明されているサイトが少なく、公式の動画位しか役に立つのが無かったので、ちょっとそれを見つつ習得した事を日本語で解説して他の誰かのお役に立てたらと思います。
さて、まずこのプラグインですが、何をするものかと言うと簡単に言うとハモリを自動で生成してくれるプラグインです。
なので、歌のハモリパートを歌い直さなくても、簡単に作り出せるという機能が主だった製品です。
その他にもドラムパートに使って、ディレイ効果を使ってトリッキーなドラムパートを作ったり、ギターやサックス、シンセなど歌以外の楽器にも使用する事が出来ます。
では、簡単に使い方をレビューしていきます。
まずは、レジストリー登録等は済ませて、DAWでQuadorovoxが立ち上がるようにしておいて下さい。
立ち上げたら、こんな画面が出てきますね。
(基本画面)
そうしましたら、まずはこの画面左上の矢印ボタンからプリセットを見ていきましょう。
(プリセットの呼び出し)
そうすると、色んなプリセットのカテゴリが出てきます。
そう、これを見るだけでも、このプラグインが単なるコーラス生成マシンに留まらないというのが分かると思います。
01のハーモニーが主にコーラスに使うプリセットで、それ以外は02がドラム系、他は色んな楽器に対応しています。
09もハモリに使えるプリセットが豊富に入っていますね。
ここで、まず歌のデータがある人は、ぜひ歌のWAVファイルをDAW上で展開して、その歌のトラックにQuadrovoxをかけて見て下さい。
オススメは、01に入っている3rdと5thの組み合わせです。
(スミマセン、今出先にて書いておりまして、名前忘れちゃったんで、それっぽいのを適当に選んで音を聴いてみて下さい!)
どうでしょう?
ちゃんとハモリが作られていますよね?すごくないですか?
今まで、ハモリパートを考えて、それぞれのパート毎に録音してってやってたのが馬鹿に思えてくるほど、簡単にほぼボタン一つでやってくれちゃってるんですよ。
まあ、他にも今までのプラグインでピッチ補正系のプラグインだとハモリパートを生成してくれたりする機能はありましたが、ピッチ補正系のプラグインは使い方がちょっと癖ありますよね?
その点Quadravoxは、エフェクトを入れて、プリセットを選んで、ハイ、出来上がり!みたいな手軽さがあるので、これはこれで非常にいいプラグインだと思います。
無料で手に入ったから余計に良いものを無料で手に入れられた!って思う感はまあ、否めないですが、気にせず先に進めましょう。
次は、ハモリの設定について行きます。
(ハモリの基本設定)
まずは、左側の温泉マークみたいなのでオンオフすると、ハモリパートの追加、削除が出来ます。
次に、右側の「Pitch」という所で、何度のハモリかを選ぶことが出来ます。
後述しますが、基本的には、Unison、±2度、3度、4度、5度、6度、7度、Octaveみたいな単位で設定出来ます。
もちろん、Octave以上も設定可能です。
後述すると言ったのは、ハモリに於いて5度や4度は良いですが、3度のハモリはメジャー3rd(長3度)とマイナー3rd(短3度)とあって、明るくハモったり、暗くハモったり同じ3rdでも2種類あります。
ですが、ここの設定はメジャーとマイナーの区別は無く共に3rdとなっています。
これは後述するスケールを選べるので、そのスケールに沿った、それぞれのインターバル(度数)をこっちで設定しているという事です。
簡単に言うと、メジャースケールに設定していたら、3rdは自動的にメジャー3rdになり、マイナースケールに設定していたら、自動的に3rdはマイナー3rdになってくれます。
また、このQuadorovoxくんはとても優秀なんで、ある程度の尺分音を聞かせると(流すと)、メジャーかマイナーの判断をしてくれて、自動的に勝手にスケールを切り替えてくれていた気がします。(確かそんな挙動をしてくれた気がするのですが、きのせいだったらゴメンナサイ。)
なので、スケールなどは別段気にせずに、ここでは、大体、原音とどれくらい離れたハモリを作りたいかをイメージして設定すれば、程よくよしなに後はQadoravoxが勝手にハモリパートとして生成してくれます。
そして、ハモリの数、ハモる間隔を設定したら、後はボリュームと左右のパンを決めて、大体のハモリの設定を決めていきます。
(ハモリの細かい設定)
大体のハモリ設定が出来たら、この画面でもより細かく設定が出来ます。
真ん中の音符マークの所では、視覚的にどんな風にハモりが配置されているか分かるようになっています。
ただし、原音の音符は表示されていないので、参考にしたい場合は、使っていないハモリのパートをUnisonにして表示させると分かりやすいです。(必要が無くなったら後から消せばいいです)
また、音程以外にも、音の遅れ、どのくらい遅れてハモリが聞こえてくるかというのも設定出来るので、分かるかわからないか位の値は前の上の方にあった「Time」に直接小さい値を入力し、テンポディレイみたいに音符に連動して遅れさせたい場合はここで右にずらしてやると細かい音価(多分16分音符か3連符)で設定出来ます。
因みに因みに、逆に早めることは出来ません。(入力された音を元にハモリを生成して吐き出す為、原音より先に音を出すことが出来ないからです)
んで、右側がさっき後述すると言ったスケールの設定です。
基本的には音を流してやれば、メジャーかマイナーの判定はしてくれるっぽいので、そんなに設定を動かす事も無いかもですが、一応ここは自分の作った曲のキーに設定しておくことをオススメします。
設定の仕方は「Key」でルートを選んで、「Scale」で「Major(Ionian)」(メジャー)か「NaturalMin」(マイナー)を選びます。(それ以外にもチャーチモードがあったり、シンメトリックスケールがあったりしますが、大方は使わないと思うのでこの2つだけ覚えておけばいいと思います)
その下の「Sync」ってのは、テンポをDAW側と合わせてくれる設定なので、DAWと切り離して独自にテンポを設定したい場合は変えて下さい。
ハモリの細かい設定が出来たら、左側のミックスでハモリと原音の混ざり具合を設定します。
一番右に振り切ると、完全にWet、つまりはハモリだけの音になり、左に振り切るとDry、原音のみとなります。
使い方としては、原音はオリジナルのトラックにしておいて、別トラックとしてハモリ用のトラックを用意して、そこに同じ波形を流して、Quadravoxをかけてやるという使い方が後でミックスするのに楽だと思います。
なので、僕の推奨する使い方をする場合は、基本的にミックスは右にフルテンしちゃって、全集中の呼吸ぁーー!!ではなく、全ハモリの設定にしましょう。(一時取り乱してしまい失礼しました)
(その他の設定)
後は、リアルタイムでピッチを検知するかとか、元素材の歌の音域だったり、歌以外の楽器などを設定出来ます。
ここで音域を設定するとより精度の高いハモリを作ってくますので、なるべく分かる範囲で設定しておくといいと思います。
それに応じて検知する最低音が記されたり、現在リアルタイムで検知しているピッチなどが表示されます。
最後に、右下の電卓みたいなボタンを使うと、よく使うハモリの設定などをここに記録しておく事ができるので、プリセットをそのまま使わないで自分でこだわって使った場合はこの電卓ボタン(電卓じゃありません)を使うと、次に使う時に便利です。
以上が駆け足になりましたが、基本的なQuadravoxの使い方になります。
自分でも手探りで調べてやってみて書いた所がありますので、もし間違っていたりしましたら、コメントなどで教えていただけたらありがたいです!
他にも、こういう使い方出来ないの?とか、これはどーゆーこと?ってもっと細かく知りたい事がありましたら、お気軽にコメント下さい。
今日はそんなところでした。
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