サブカルアキバパパ

アキバ、サブカル、子育てについて語っていきます。


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田中圭一さんのうつヌケを読みました。 パート2

さてさて、昨日は書き始めたのが遅かったので、途中で切って翌日へと回してしまいました。

 

前回までは、会社時代にこんな仕事は自分には向いていないという気持ちに蓋をしながらやり続けてきたということ。

 

闘病時に家事と闘病と色んな生活スタイルの変化でかなりの精神的な負担があったと思われたこと。

 

そしてそれが終わり、精神的ショックで、まあ、うつに近い状態になったけど、友達、ピアノなどの楽器、アニメなど自分の好きなものを自分に摂取したり近くにすることで、徐々に回復していったというところまでお話しました。

 

そして、うつヌケでは、最初に言った、こんな仕事は自分には向いていないという気持ちに蓋をするという表現が非常に秀逸で、自分の中ですごく、心に強烈に残ったということです。

 

今日は、その回復した後の続きを行きます。

 

さてさて、そんな感じに徐々に自分の心が回復の兆しを見せてきた時に、それでも自分の中にある情景がずっとあるのでした。

 

子供たちを保育園に送り迎えしている時、買い物をしている時、ふとした瞬間に自分の中で湧き上がる情景なんですけど、暗ーい、崖っぷちの端の方を永遠と一人で歩いているみたいな、そんな風景です。

 

勿論、崖下に落ちれば死にます。

 

多分、当時は自分がどこか自殺とギリギリの線でそこに至らない自分という構図をイメージの中で持ち続けていたのかも知れません。

 

そして、公園で、街で、商業施設で、親子や夫婦、カップルを見る度に、自分は一生この後一人なのだという現実が自分自身に突きつけられるようで、ものすごく苦しかったのを覚えています。

 

そんな中、天啓のような出来事が起こりました。

 

子供が通っている保育園で、まあ、子供同士お友達になって仲良くなった子がいたのですが、その子のお母さんが、なんと元カノだったんです。

 

たまたま、一緒にお迎えのタイミングになって、子供たちがお互いに一緒に帰るーって言っていたので、では、そこまでご一緒にみたいにお互い顔を合わせると、向こうがあれ?みたいに気が付いて。

 

僕は実は、なんとなく彼女の存在は見えていて、もしかしたら元カノのあの子かもって思っていたんですね。

 

なので、あっちにもしかしてって言われた時、ああ、やっぱりそうなのか!って感じで向こうほどは表面上は驚きませんでしたが、心の中ではものすごくびっくりしていました。

 

そんで、そっからたまに一緒に帰ったりすることが何回かあったか無かったかで、お互い実はシングルだった的なことが確か分かるんですよね。

 

でも、その時は僕は奥さんが亡くなった事の事実をまだ受け入れきれてなくて、それを他の人に状況としてこうなんだって話せるだけの余裕が無かったんです。

 

それで、元カノに対してちょっと距離を置くような説明の仕方をしたら、相手に関して今度は僕が聞いた時、向こうも同じ様に距離を取る感じで返答してたんですね。

 

あれは、ある意味で僕は彼女に悪いことをしてしまったかなとか思ってたりします。

 

そんで、そんな会話をしている内に、僕の中で、あ、これ、もしかして、心に少しだけ火が灯っているかもって気が付くんです。

 

ってか、今までは何があっても全部ニュートラルで灰色な出来事に過ぎなかったのですが、元カノとの再会によって、日常に色が付き始めた事に気が付いたわけです。

 

っと、同時に、これから先ずっと崖の淵を一人で歩いていくんだって思っていた自分が、こんな風に他の人に対して心を動かせることがあるんだってことにも気が付く訳です。

 

そこで、ふと、あ、もしかして、これって実は絶望って思っていたのは自分なだけで、本当はもっと自由に生きられるのかもしれないって事に気が付いたんですね。

 

んで、そうした時に、勝手になんですけど、頭の中でシミュレーションが走る訳です。

 

仮に元カノと仲良くなって、一緒になる的なストーリーは可能性としてありうるのかみたいな。

 

そんで、それをふと考えている自分にも自分でびっくりしているみたいな。

 

で、結果なんですけど、お風呂に入りながら結果出したんですが、多分、元カノとは例え一緒になったとしても、続くことは無いなっってふと答えが出たんですよ。

 

逆に、もしかしたら、自分たちは一緒には成れなかったけど、子供達が何年かして、例えば大学とかで再び再会して、一緒になる的な、そんなストーリーが勝手に頭をよぎりまして、お互いの子供たちの結婚式で、両端でお互いに座っている絵みたいなものがイメージとしてなんか出てきて、そこで、もしかしたら子供たち同士が紡ぎ合う運命なのだとしたら、自分たちが一緒になったら、子供たち同士が一緒になれなくてダメじゃね?とか、そんな事を考えながらお風呂から出て、最終的には子供たち関係なく、過去の記憶と自分の性格から、多分、一緒にはなれないだろうという結論を自分の中で出しました。

 

んで、その事を友達に話したら、おま、それ、めっちゃFFVIIIやんって言われて、スコールとラグナがお前達親子やんって言われて、FFVIIIやった事なかったので、ストーリーをググって追っていったら、おお!!まさに、これやんってなって、勝手に興奮したのを覚えています。

 

そして、こんな風に感動やら興奮やらって気持ちが久しぶりで、心がこんなにも反応を示す、心が動くってのがかなりぶりで、元カノとの再会により、自分の無反応だった心が、そこで復活の兆しを見せてくれたのでした。

 

この話には落ちがあって、保育園の園児の発表会みたいなのがありましてですね、お風呂で一緒になる未来はないなとか自分で結論付けておきながらも、発表会の時に思い切って一緒に子供たち含めて遊ぼうとか誘ってみようって決意してたんですよ、実は。

 

まあ、半分は子供たちが遊べるのもいいかなとか言い訳作りつつですが。

 

で、その園児の発表会当時なのですが、てっきり子供と二人で来ると思っていた元カノ、な、なんと三人で来ているじゃないですか。

 

おばあちゃんとか、おじいちゃんとかじゃ無いんですよ。

 

そう、すでに元カノはシングルマザーでありつつ、彼氏がいたんですね。

 

それか、もしかしたら、別れた旦那なのかも知れませんが、雰囲気から見るにそんなに悪い雰囲気でも無かったので、恐らくはニュー彼氏だったのだろうと思いました。

 

そして、そんな状況を目の当たりにして、結局元カノには目も合わせられず、子供たちをその場をそそくさと早く立ち去り、そして、家に帰って、遺影に向かって、彼女に笑いかけました。

 

ワハハハって大きな大声をあげつつ、そっか、そういうことだったんだねと、君が僕を元気付けるために引き合わせてくれたんだねと。

 

そして、心に元気が戻ったので役目は終わったのでそれ以上は進展することはなかったのだと。そんな風に勝手に解釈しました。

 

なんか、ここまで書いていて、意外と自分はこんな状況にも関わらず実は全然うつなんかじゃ無かったのかもとか、もっと寧ろ精神的に強かったのかなとか思ったりもしましたが、また時間も差し迫ってきてしまったので、明日へと続きを引き渡すことにします。

 

ではでは、また明日!