ツェルニーさんの教え
こんにちは、連続更新がさぼりがちのサブカルアキバパパでございます。
今日はちょっとギター的なお話を一つ。
以前、ギターのクラシカルなシーケンスパターンを練習するのに、我が師(僕が勝手に言っております。全然弟子ではありません。)矢萩秀明氏がカイザー、ドント、クロイツェル、パガニーニなどのバイオリンの練習曲を研究するといいと言われていたのを紹介したと思うんですが、あれ?してなかったかも。
んで、僕も師の教えに沿って、やってみたんですよ。
カイザー、ドント、クロイツェル、パガニーニ。
何か呪術の呪文みたいですね。カエルとか鍋に入れてそうです。
そんで、調べてみると、
カイザー<ドント<クロイツェル<パガニーニ
の順に難しくなっていくらしく、パガニーニまで行くと、超絶技巧、つまりプロでも難解なレベルの様です。
そんで、まずは一番簡単と言われているカイザーに手を付ける訳ですが、僕、別に音楽教育を受けて育っていないんですね。
楽譜メチャメチャ読めないんですよ。それでもまあ、全く読めない人よりは読めるレベルだとは思いますが。
そんで、カイザーの1番ってやつをまずは読んで見る訳ですが。。。。
ドーン。って16分音符?のオタマジャクシがウヨウヨしているんですよ。
しかも、真ん中のドなんて殆ど出てきやしない。
基本オクターブ上でウヨウヨと上下動して、まともに読もうとしたら、とてもじゃないけど弾けない。
そこで、まずはコードとスケールで解析して、全部は読めなくても、始めの音さえ分かれば、後はスケールかコードで解釈して、残りの音は判別出来るみたいにしてみました。
ですが、まあ、部分転調やら、ハーモニックマイナーとか普通に出てくるやら、中々どうして、一筋縄では行かないじゃないですか。
しかも、この曲って、ギターを想定して書いてないじゃないですか、当たり前なんですけど。
バイオリンを想定して書かれているから、バイオリンの替え指とかそーゆーのを練習するみたいな箇所も往々にある訳です。
ギターだと、うーん、ここでポジションチェンジさせるか?みたいな?でも面倒だから、普通に続けて弾いてしまえみたいな感じです。
それで読譜しながら1曲通して弾くのに、結構時間もかかってしまうので、暗譜してしまって弾こうと思いきや、結構似ているフレーズやら似たような展開と、微妙に違ってくる所があり、これまた一筋縄では行かなかったのです。
そんな中、ふと、ピアノを弾いている人が、ツェルニーをさらっと弾いてたんですよ。
ツェルニーの楽譜、姉のがウチにあって、そんでその人が弾いている音を聞いたら、メッチャシーケンスパターンがかっこ良くて、単にトライアドだけのアルペジオじゃなくて、ちゃんとテンションの経過音が入っていたり、チップノートが揃えられたボイシングだったりと、ありきたりなシーケンスじゃ無いんですよね。
お!これはかっこいいと思って、楽譜を解析、すると、コード進行的には、普通にI-V-Iのドミナントモーション。
そこで、上のシーケンスパターンが少しづつ彩りを添えながら変わっていくっていう感じで、読譜も全然カーザ-に比べたら楽ちんで、コード進行が分かりやすいので、全体的な流れを把握するのも簡単。
そして、アルペジオパターン、シーケンスパターンも、分かりやすいので、ギターでの再現が簡単なんです。
パターン毎に、どのポジションで弾くと一番ギターっぽいのか、とか自分にとって弾きやすいのかとか、色々と考えながらやると楽しいです。
ツェルニーの右手はシーケンスパターンの応用に、左手は伴奏やバッキングアレンジなどのアイデアに使えそうです。
基本はハ長調(Key=C)で書かれているので、それを色んなキーにして、色んなコードの場合のパターンとか、一つのシーケンスパターンを使って、コード進行に当てはめて自分で動かしながら弾いたりすると、とっても幅が広がる感じがします。
っということで、スケールもある程度練習して、ペンタでアドリブも出来る、コードもあらかた弾けるようになったけど次に何を練習したらいいのかなって思っている人がいたら、ツェルニーやってみると面白いかも知れません。
ここで楽譜に慣れれば、きっと僕もカイザー、ドント、クロイツェル、パガニーニって行けるんじゃないかって気がしてきました。
なので、ギタリストにおすすめのツェルニー(えっとこれは30番って書いてあります。)、是非、行き詰まっている方とかにオススメです。