先日、子供がちょっと前に出来た、ぴょんと間の空いた道を飛ぶジャンプが出来なくて、躊躇しているのを見て、ふと想いました。
実は、そのジャンプ、少し前に小さながらにも出来ていたのですが、ちょっと時間が経って、ちょっと怖くなってしまったのか、出来なくなってしまった様なのです。
見ていると、脚は前よりも長くなっているので、ちょっと伸ばせば届きそうなのですが、間が空いていて、ちょっと落っこちる形になっているので、怖くてジャンプが出来ない感じなのです。
勢いをつけて助走をしますが、ジャンプするところで、怖さが出てきて躊躇してしまうんですね。
ジャンプして落っこちるという以外にも、ジャンプしても届かなかったら、向こう側にぶつかってしまうというのも、怖い要因なのかも知れません。
同じ幅を計って、穴のない場所でジャンプさせたら、全然それ以上の幅を飛ぶことが出来るんですが、いかんせん、穴があると飛ぶのが怖いようです。
はたからみていると、とにかく怖くてもいいから飛んでみればいいのに、とか、何度も飛んでみて徐々にコツを掴めばいいんじゃないだろうかなどと思うんですが、当人からしたら、すっごく怖い何かがあるんですね。
そんな事を思い出しつつも、最近、自分の様子を振り返ってみて、躊躇して立ち止まっているのは果たして子供だけなのだろうか?
実は僕自信も全力で飛ぼうとしないで、躊躇してやしないだろうかと言うことに気が付いたのです。
成功は行動した先にしかありません。
そして、成功するためには、一見、無意味かも知れない自分で決めたルールに従って、行動をし続ける事が不可欠です。
自分で決めるのが味噌で、他人から決められたり、強制的にせざるを得ない事を継続していても意味がありません。
それをせずとも行きていけるし、日常生活に何の支障もない、けれでも、自分で自分に課す何かです。
そして、それは、毎日やると決めたら、必ず毎日やります。
昨日サボった分を明日2倍にしてやるというのはダメです。
その場合は最初からやり直しです。
とにかく、自分で決めたルールに従って、自分が決めた期日までそれを遂行するという事の積み重ねが、成功への第一歩なのです。
勿論、目標設定や戦略なども当然必要ですが、コンパスと地図を持っていても、船を持っていなかったら航海出来ません。
目標設定や戦略は地図とコンパスですが、船ではありません。
船は、自分自身の遂行する力です。
そして、この船こそが、最も重要なのです。
そんな中、船も、コンパスも、地図も持っているのに、躊躇して航海しないで、後悔している自分がいた事に気が付きました。
あの時こうしていれば、あの時やっていればと。
子供がジャンプして飛び越せないのと一緒でした。
その時、僕は、子供の姿に自らを重ねました。
そうか、子供に対して、躊躇していることを、そうしないでもっと果敢にチャレンジしてみて欲しいと思っていたのは、自分自身がそう出来ていなかったからなのかと気が付きました。
そう考えると、子供に対してイライラしてしまう部分って、少なからず、冷静に考えてみると自分自身がやっていて出来ない部分だったり、自分の至らない所が関係している場合が多いことに気が付きました。
また、それは子供だけでなく、他人に苛立ったり、他人に不満を覚える時の殆どは、自分自身への不満やフラストレーションだったりするのだなと思いました。
恐らく、もっと自己実現をしていって、自分に不満のない状態に近づき続けていれば、子供も含めて他人に不満を持つことも無いのだろうなと思うのです。
つまり、不満を持ったり、苛立ちを持っている人というのは、裏を返せば、自分自身への不満と苛立ちを、他人と言う鏡を通して見て、感じているのだなということです。
子育ては発見の連続だなあと思います。
何より、子供への発見よりも、子供を通して自分自身が浮き彫りになるところが、とっても面白いなあと思います。
躊躇せずにドンドン失敗を繰り返して、そうして成功へと一歩一歩近づいていこうと、子供達の顔を見ていて、改めてそう思いました。