サブカルアキバパパ

アキバ、サブカル、子育てについて語っていきます。


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人の娯楽の推移について

最近、ふと、アーティストのウィキペディアを見ていて、昔は200万枚、400万枚とCDが売れたことがありましたが、2000年以降になると10万枚すら珍しいような状況をみて、確かに自分もCDを買わなくなったなあと思いました。

 

今よく言われるのは、人の娯楽のジャンルが多岐にわたっている為、テレビを見なくなったり、CDを買わなくなったりとしている的な説明があります。

 

とは言えまあ、大きな影響はネットかなぁとも思います。

 

ネットの回線状況が良くなり、世界中での通信がテキストレベルを超えて、映像のやり取りがリアルタイムで可能な位まで太くなった事が大きいんじゃないかと思うんですね。

 

これによって、今までテレビで見ていたものやビデオ、DVD、CDを借りて見ていた人がネットで無料か有料で見れたり、音楽を聴けたり出来るようになりました。

 

人の基本的な娯楽としてのファクターは変わっていないですが、それを得る媒体が変わっただけなのだと思います。

 

実際に昔に比べて人は音楽を聴かなくなったのか?と言うと、きっと、そうではないと思います。

 

寧ろ、身近に気楽にネットを通したり、スマホを通したりして聴けるために、前よりも聴いているんじゃないかと思います。

 

とは言え、昔のように誰もが知っている曲とか、誰もが夢中になったアーティストみたいな存在は無くなってきていると思います。

 

それこそ、最初に言われている娯楽の分散だと思います。

 

昔は娯楽といえば、映画だったでしょう。

 

そして、ラジオからテレビへと普及が進み、テレビがアイドルなどを押し上げて、レコードを売り上げるいわゆる今の芸能界の一つの型みたいなのが出来上がったんだと思います。

 

それに呼応して、レコードからカセットテープ、そしてCDへと媒体は移りますが、基本的にはテレビで洗脳して、レコード屋で採算を取るみたいな方式だったと思います。

 

また、徐々にアイドルや芸能界と一般大衆との距離が徐々に縮みだしたのが、2000年頃ではないかと思います。

 

1990年前後頃にアイドルやアーティストになりたい人達のパワーが溢れ、その勢いをテレビも煽り、一般人からスターになる番組や企画が流行り、より芸能人と一般人との距離が縮まりました。

 

それまでは、スターというと、映画俳優とか一部の遠巻きに見る存在だったのが、徐々に誰でも素質がアレば成れるかもしれないみたいな空気が蔓延してきた時期ですね。

 

ところが、2000年を過ぎると、今度はパソコン通信からインターネットへと変貌を遂げていきます。

 

そして、インターネットの革新と共に、人々の生活も徐々に変わって行きます。

 

ネット普及率が高まり、スマホの到来でネットはより身近なものになります。

 

ニコニコ動画YouTubeの台頭にて再び一般人と芸能人、有名人との距離が段々と無くなっていくような、そんな世界にいま入ろうとしているかのように思えますね。

 

そんな中で、やはり音楽はCDを買って聴くスタイルから、今はYouTubeで聴いたり、アプリで聴いたり、殆ど買わないで無料で聴くスタイルへと変わっていったと思います。

 

また、音楽のコンテンツとしても、2000年を迎えた位で、既にかなり充実していて成熟されていたので、それまでの音源がネットにアップされた段階で、クラシックからポップミュージックに至るまで、今の人々はあらゆる音楽を聴ける様になったと思います。

 

また、SNSなどの発展によって、サービスや作品を消費するだけの時代から、誰もがサービスや作品を作れる、受信だけの時代から、誰もが発信出来る時代へとなっていったのも大きいと思います。

 

文壇では、今や本を読んでいる人よりも、本を書いている人の方が多いなんて言われたこともありましたし、音楽もボカロPの様に趣味で作っていた人が、人気を得て駆け上がっていくなんてことも珍しくないようになりました。

 

また、ブログやサイトを作るサービスも無料化が進みましたので、単に既存の娯楽を消費して楽しむという趣向から、今は新しく娯楽を自分たちで作って、楽しむという風潮へと移っていったのだなとも思います。

 

音楽業界は今CDの売上やライブの動員数が伸び悩んでいて深刻な状況なようです。

 

一時一斉を博したハロプロやAKBグループですら、採算を取るのに四苦八苦しているような状況です。

 

恐らく、今までの搾取システムではもう既に市民には通用しない時代になっていったのでしょう。

 

新しい概念、新しい搾取の仕方を考える必要があるのだと思います。

 

楽曲は無料で提供する、ライブも無償で見に来てもらう、そしてそこで集まった人、集まったアクセスを使って、広告収入だったり、何か別の回収手段とか、他の価値への転換が必要なんだろうなと思います。

 

何れにしても、面白い時代に突入したなという感はあります。