サブカルアキバパパ

アキバ、サブカル、子育てについて語っていきます。


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楽器を演奏する時のパラメーター


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演奏が上手な人、そうでない人、感動する演奏をする人、そうでない人。

 

上手だなと思ったり、あまり上手ではないなと思ったり、感動するくらい心を動かされたなと思うことがあったり、上手いとは思うが、それ以上でもないなと思ったり。

 

同じ曲だとしても、演奏者によって、色んな場合があると思います。

 

なぜ、演奏者によってこれほど違いがでるのでしょうか?

 

どうやったら、演奏者は、より良き演奏者へなれるのでしょうか?

 

その答えの一端について、「楽譜を読むチカラ」という本が解説をしていました。

 

偶然出会ったこの本ですが、とっても面白かったんで、紹介します。

 

本屋さんか図書館などで見つけましたら、是非手に取って読んでみて欲しいです。

 

演奏者でなくても、一聴衆としても、読み物としてとても面白いからです。

 

一点、注意がありまして、本文とは別に注釈が書かれているところがあるのですが、この注釈が、結構間違っているというか、取り違えていたり、しょっと的はずれな解釈をしてると思われる部分があるので、あくまで参考程度に注釈は見ておいた方がいいと思います。

 

また、この本は主に弦楽奏者的な視点で書かれています。

 

ピアノ奏者等では若干捉え方が異なる場合や、捉え方を変換する必要がある場合もあります。

 

さて、上手な演奏と感動的な演奏についての違いについて述べる前に、まず、上手な演奏と下手な演奏の違いを見てみようと思います。

 

まず、下手な演奏とは、簡単に言うと譜面通りに弾けていない、任意に一定のテンポで安定して演奏できてないとか、音高が間違っているなど、音楽として成立していない状態を指すでしょう。

 

では稚拙な演奏とはどのような演奏か。

 

恐らくは譜面通りにキチンと弾けているが、あまりに凝り固まったような奏者の意思が伝わってこないような演奏を指すのではないでしょうか。

 

では、稚拙ではない、上手な演奏とは?

 

額面通りには間違えることはありませんが、それ以上に余裕を持って演奏している場合、上手な演奏と言われるでしょう。

 

では、感動する演奏とは?

 

それを言う前に、まず感動の定義を確認したいです。

 

人が感動する場合、心が動かされる場合というがどういうことかを見ていくことで、考えてみようと思います。

 

まず、その感動する媒体に始めた触れた場合、感動し易いと思います。

 

他にも、前評判としてその媒体が凄いんだと思っている場合、より感動し易いでしょう。

 

始めからその媒体に対して好意的な印象だったり、その媒体自体を好きな場合もそうでしょう。

 

また、好きな人から勧められたとか、何かしら自分の好きに関連している場合もそうなると思います。

 

次に、感動するパターンとして、受け手の心の状態があります。

 

受け手の感受性が非常に高い状態の場合、感動し易いでしょうし、感受性が低い状態、例えば、心を閉ざしているとか、リラックスしていないだとか、ストレス値が高いとかの場合は、感動し難いと思います。

 

つまり、感動とは、受け手の状態や背景によって変わってくるモノだというのが分かります。

 

なので、人によっては感動したけど、ある人は全然感動しなかったというのは往々にして有る訳です。

 

さて、感動的な演奏となると感動の定義が必要で、中々言及するのは難しいように思います。

 

そこで、上手い演奏以上の演奏についてという風に定義をし直してみます。

 

上手い演奏というのは、最低ラインの演奏を成立した上で、ある程度の余裕のある状態と定義しました。

 

そこで、それ以上の演奏となると、個々の音の繋がりだとか、音の出し方、など単に音高とリズムが譜面通りである以上のパラメータを意識する必要があります。

 

例えば、音の出し方にも、出だしと終わりをどうするのか、音量変化にしても、どの位の差を意識的に付けるのか、音色も強い音色なのか、どのポジションで出す音なのか、また、テンポにしても、単に譜面のリズム記号通りではなく、ある所では溜めて弾くとか、逆に短めに速く弾くとか、ある一定の流れの中での、意図した変化を入れる場合もあります。

 

この本ではそういった、様々な楽譜に書いてあるパラメータも書いてないパラメータもどのように読み取って、どんな風な演奏が考えられるのかみたいなある種の思考実験みたいな形で投げかけています。

 

なので、こうすれば、いい演奏が出来るみたいな本ではなく、楽譜にはこういう一面もあり、また、このような側面もあるみたいな事を紹介していたり、譜面通りからどのような離れ方があるのか?どんな逸脱の仕方が考えられるか?などを積極的に勧めています。

 

そして、それらを練習の中に組み込むことで、実際の本番の演奏時にそれらを踏まえた自分の演奏が無意識的に自動的に再生される事を演奏の個性と言えるのではないかみたいな感じで書かれています。

 

そして、その個性が聴衆に受け入れられるか否かも、全て状況によって変わって来、ある演奏が、その場ではとても適していて感動の渦を呼んだとしても、それがまた別の場面には適切でなく、不快な演奏であるととられる場合も十分にあると言っています。

 

面白いなと思ったのは、弦楽奏者の場合、音程の取り方や、リズムへの入り方が、結構独特なのだなあということです。

 

例えば、装飾音が表記されている場合、その表記された装飾音の記号通りに弾いたら、拍数に収まらないような場合があるのですが、その場合は、表記された装飾音の記号はあくまでとっても速くという意味で捉え、その次に出てくるフレーズでその早い装飾音の分のずれを吸収するみたいなことがザラにあるようです。

 

また、音程にしても導音から主音に向かう解決感を出したい時と、そうでない時とで、微妙な差を付けることで、聴いている人に与える印象が随分と変わるのだと言うそうです。

 

まだ、全部読み終わっていないのですが、とにかくとっても面白い本だなぁと思ったので紹介しました。